派手な柱の本命継子〔鬼滅の刃〕

76日目 ページ38

隠が炭治郎達を蝶屋敷に連れてきてくれた

とても酷い怪我だった

3人は、私に話を聞かせてくれた

煉獄さんが乗客1人すら殺させなかったこと

最後まで責務を全うしたこと

「煉獄さんが……Aちゃんっに……」

『私に……？』

「本当は任務が終わった時に……あげたかったって」

善逸が私に包みを渡してくれた

「それと、煉獄さんが


よもや、花雲少女は俺や柱の誇りだ
千寿郎や父上の事を頼む
挫けるな前を向け
止まるな進め
いつでも鬼殺隊は君の味方だ
真っ直ぐ人と向き合ってみるんだ


ってAに……」

炭治郎が煉獄さんの意志を告げてくれた

炭治郎の匂いは折れそうなほど悲しい匂いがした


"柱ならば後輩の盾になれ！花雲少女！

己が死んでも

後を継ぐものを絶たせるんじゃない"


煉獄さんが言っていた言葉を思い出した……

煉獄さんは本当に誰も死なせなかった

誰も殺させなかった


あぁ、

貴方は本当に……

柱の……鬼殺隊の……

鏡です……煉獄さん



私は涙を堪えて3人に笑顔を向ける

『炭治郎、伊之助、善逸

ありがとう、無事に帰ってきてくれて。

ありがとう…………

君たちは煉獄さんが認めて信じた人達だ、他の柱も信頼してくれるよ。

大丈夫、もう大丈夫だから。

ゆっくり休んでね』

3人のことを両手いっぱい抱きしめる

「Aちゃん……そんなに悲しい音……

俺耐えられないよ」

『……泣くな善逸、なんでお前が泣くんだよ』

「、泣いてんじゃねぇよ！俺まで……っ」

「2人とも…………泣いちゃダメっだ……」

皆号泣だ

涙の連鎖

皆もらい泣き……

一番最初に泣いたのは私の心だ……

柱なのだから強くなきゃ行けないのに

「あの……華柱様……お部屋へ」

『あっ、そうだね！ごめんね

いつもありがとう！

烈花、手伝ってあげて

私はしのぶちゃんを呼んでくるから』

「りょーかいっす」

私は蝶屋敷の中を歩き回る

しのぶちゃんは何処にいるかな

「A」

『あ、しのぶちゃん！炭治郎達戻ってきたよ……』

「今行きますね、

A……どうしてそんな顔をしているのです？」

しのぶちゃんが私の頬を抓る

『……っ』

「我慢しないで泣いたって誰も怒りはしませんよ？

大丈夫ですから……、そんなに辛い顔しないでください」

『……っしのぶちゃんっ、』

我慢してた訳じゃない

炭治郎達に弱い私を見せたくなかったんだ

流しても流しても溢れてくる

止まらない……

だから私はいつまでも……弱いままなんだ

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