【紺青の拳】少し嫉妬……の海外旅行【黒羽快斗】

夜景 ページ14

蘭と園子に半ば無理やり水着に着替えさせられたAがプールに到着すると蘭は周りをキョロキョロと見回した

蘭｢どこ行っちゃったんだろ｣
『迷子になってたりして……』
園｢気長に待ってたら来るわよ
そうだ!
3人で写真撮りましょ!｣
『ええー
こんな贅肉プヨプヨの格好写真になんておさめられない』
園｢A､そのくびれでそれは世の中の女子を敵にまわすわよ｣
『………うぃっす』

真顔の園子に苦笑いを返したAをはさんで蘭と園子が並んで写真を撮りそれぞれのスマホにデーターを送信した

園｢旦那様達に送ってあげなさいよ
勿論私から2人の隠し撮りも送っとくけど｣
『え……ちょっと待って聞き捨てならない』
蘭｢いつの間に撮ってたの!?｣
園｢ナイショよ｣

楽しそうに笑った園子がスマホの画面を2人に見せるとそこには送信完了の文字が出ていて蘭とAは耳まで真っ赤になった

蘭｢ちょっとウソでしょ!?｣
『だらしない贅肉だって笑われる!!』
園｢大丈夫よ､2人ともとっても可愛いから!｣

しばらく騒いでいた3人だったが送ってしまった物は仕方がないと蘭とAが諦めた為プールに入ることにしたのだった

『夜景綺麗だね〜』
蘭｢スゴい……｣
園｢あーぁ
真さんと見たかったなぁ〜
Aもそう思うでしょ?｣
『……………ちょっとだけね…』
園｢蘭は待ってれば来てくれるわよね､きっと｣
蘭｢本当……どこ行っちゃったんだろ｣
『アーサーくんもいないから本当に迷子だったりして』

夜景を眺めながらAが大きく伸びをすると園子が喉が渇いたとプールから出た為Aもそれに続いた

園｢何にする?｣
『んー……アイスココア』
園｢本当夫婦揃って甘いもの好きよね｣
『夫婦じゃないってば!』
園｢え〜?｣
『むぅ………』
園｢ふふっ
冗談よ､冗談
まだ大好きな"彼氏"だもんね｣
『……もうなんでも良いや
あ…新一くんだ』
園｢あら本当だ
ガキんちょも居るじゃない｣

ペットボトルを持った園子とAが並んで夜景を見ている2人をムスッとした顔で見ているアーサーの横に立つと園子はその場を後にした

園｢ふふ
あの2人､やっぱお似合いよねぇ
そう思わない?｣
ア｢そ､そう?｣
園｢邪魔しちゃ悪いわね｣
『新一くんと蘭はあんまりあえてないから……蘭が嬉しそうで良かった』
ア｢Aお姉ちゃんはそういう人居ないの?｣
『一応居るけど今回はお留守番』
ア｢仲悪いの?｣
『そういうワケじゃないけど……何で来れないかは教えてくれなかったなぁ…』

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