お見通しだよ

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Aside



ジェルは相変わらず元気そうだけど

私を呼び出したのはなんか相談事でもあるんだろうな

笑顔がたまに引きつってる


ジ「先輩今日何時まで行けます？」

あ、これガチの相談だ

数少ない後輩だからちゃんと話聞いてあげるか

『そこまで遅くなければ何時でもいれるよ』


ジェルの家に行くことになった



多分これ長くなるな〜
さとみに連絡しなきゃ

ﾋﾟｺﾝ

ちょうどさとみ.から連絡が来た

“ねえお腹すいた。まだ帰ってこないの？”

うーんさとみを待たせるのもちょっと可哀想だなあ

でもしょうがない

ジェルもつらそうだから今回さとみには我慢してもらおう

遅くなるから一人で食べてと返信し、スマホを閉じた。


コンビニでお酒をこれ程かってくらい購入してジェルの家に向かう


___


ジェルの家に到着し、デリバリーでピザを頼んで食べている

食べながら他愛もない話をして時間が過ぎた。


ジ「そろそろ飲んでいいですかね？笑」


なんていうから断れなくて

うんいいよって答えた


どれだけ飲んでも酔わないジェルが珍しく酔った
それはもうベロンベロンに



ジ「せんぱあい」

なんていいながら机に突っ伏している



『おうおうどうした』

ジ「俺ぇ、好きな子に振られたのお」

ジ「付き合ってて大好きだったしちゃんと愛を伝えてたのに、浮気されたぁ」

ジ「ショックでおれもう立ち直れないかもしれない〜〜〜」



なるほど。そういうことか



『そっかジェル。辛かったね』

と背中をさすっていると

先輩！！とか叫びながら抱きついてきた

『よしよし。大丈夫だよ。』

なんて言いながら抱きしめ返してあげる

これは浮気のハグではないと思ってるし友達のことを思ってのハグ。
さとみ許してくれよ

『ジェルが好きになった子ってほんとに素敵な子なんだろうね。』

『これも経験だよ。ゆっくり焦らず恋愛していこう』

ゆっくり焦らず恋愛しようとかそれがわからないから泣いてるんだろジェルは

私も少し酔いが回ってきたのか言ったことにセルフツッコミ

泣きつかれて私の腕の中で眠ってしまったしジェルを寝室まで運んで
散らかった机の上を整理する

キッチンに食器を洗いに行くと度の強い空き缶がズラッと並んでいる

『ジェルとんでもなく辛い失恋をしたんだなあ』

だとしても体に悪い量を摂取しているからこれは注意しなきゃね

___


ジェルには書き置きを残して家を出る
オートロック式だから色々面倒じゃなくていい

さあ帰りますか

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