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「来週ここのショッピングモール、オープンするのよね〜。」
高速道路から見える、大きな建物を指しているのだろう。
俺は特に興味もないので、そうなんだ。と返した。
花との再会を果たせた日から、1ヶ月。
待ちに待った、初の母さん送迎による花おみまいデーだ。
本当は週に1回のペースで行きたいところだが、遠いし、母さんの仕事の都合もある。
なかなかそうはいかない。
「高速降りたらすぐだから、準備しておいてね」
「あぁ、わかった」
服の埃をとり、髪をなおす。
いつものお見舞いなのに、妙に緊張する。
病院に着くまで、眠ることにした。
「はい、到着。楽しんでらっしゃい」
「送ってくれてありがと。また電話するよ」
「りょーかい」
去っていく車を見送っていると、後ろから声がした。
「よっ、ませガキくん」
振り返ると居たのは、俺の救世主、看護師池谷。
秘密の特別裏ルートから、俺を花のところへ案内する役割を担ってくれた。
1ヶ月前にあった時より、髪の色が明るくなっている。
「染めたんすか、髪」
「うん、少年とお揃いだよ。花ちゃん、最近少年の話ばっかで、僕は嫉妬してんの」
やっぱりむかつく…。
俺の頼みを聞いてくれたのは、
「僕、花ちゃんのこと好きだからさ。断じて少年のためじゃないよ。ちっちっち」
という理由からだった。
訳が分からない。
病棟に裏口から入り、無機質な音が響く階段をのぼっていく。
同じ景色を何回もみて、気が滅入ったところで、花のいる階についた。
鉄扉を開く前に、池谷は俺に注意することを教えてくれた。
「いいかい。花ちゃんの家族がくるときは、絶対ナースセンターから花ちゃんに連絡がいくんだ。その時は、すぐにここから下りて、帰ること。」
「花の家族に俺のこと知られるの、そんなにヤバいもんですか？」
「世の中を甘く見るなよ少年」
「いや、どういうことっすか」
「花ちゃんは、少年が思っているよりもずーっと、強いってことだよ」
意味がよく分からない。
「とにかく、見つかっちゃ駄目だ。絶対にだよ」
「…分かりました」
「よし、行こう」
鉄扉から出て正面にある花の病室を、カードキーで開けてもらう。
池谷が小さく「楽しんで」と囁くのが聞こえた。
「おじゃまします、花」
「翔太っ」
ひさしぶり。
元気だった？
花の真っ白な病室に、言葉の色が広がる。
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羅城明(プロフ) - 続き待ってます (2018年10月14日 2時) (
レス) id: 429ef02dfd (このIDを非表示/違反報告)
無気力零架(プロフ) - っっっ！！！！お忙しい中更新ありがとうございます！復習がてら最初っから読みました……(笑)ゆっくりでいいので、もう……更新楽しみにしてます！！これからも頑張ってください！応援しております…♪ (2018年2月4日 17時) (レス) id: 91075b043c (このIDを非表示/違反報告)
都。(プロフ) - と も 松さん» 誰かを感動させられるなんて光栄です！とっても嬉しいです。拙い文章にもかかわらず、読んでくださりありがとうございましたm(_ _)m♪ これからも少しずつで申し訳ないですが、最後まで書ききられるよう頑張ります！！コメントありがとうございました♪ (2018年2月4日 15時) (レス) id: 947d3dbb35 (このIDを非表示/違反報告)
都。(プロフ) - 無気力零架さん» とても励みになります！忙しいが口癖になりつつあり、危機感を感じております。やっと更新できました、マイペースではありますが完結できるよう頑張りますので見守って頂けたら嬉しいです。コメントありがとうございます、頑張れます！ありがとうございました♪ (2018年2月4日 15時) (レス) id: 947d3dbb35 (このIDを非表示/違反報告)
都。(プロフ) - 悠里さん» いつも嬉しいコメントをありがとうございます！更新ペースがもはや年１回です…。高校受験終わるまでに、が、気づけば大学受験が終わったらになりつつあります((-_-;)) 優しいコメントにいつも励まされます♪ これからも頑張ります。よろしくお願い致します！ (2018年2月4日 15時) (レス) id: 947d3dbb35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：都。 | 作成日時：2013年1月19日 19時
