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「意外とお祝いムードみたいで良かった」

『いや、もっと叩かれると思ってました』

「私も撮られた時は焦ったもの。なのに社長と吉沢さんは意外と落ち着いてるしどうなることかと...」

胸元に手を置いて息を吐く亮くんのマネージャーさんに苦笑をした。我が家のリビングにあるテーブルで向き合ってコーヒーを飲む私たちは、奥の方で荷物をまとめている亮くんを見た。今日の夜から二泊三日で遠方ロケがあるらしく、その準備だという。

「二泊三日も一人で大丈夫??」

『それ亮くんにも言われました、子供じゃないし大丈夫ですよ』

「でも心配よねぇ」

頰に手を当てて私を見てくるマネージャーさんに苦笑をする。亮くんとお付き合いすることになってからお世話になっている彼のマネージャーさんは女性の方で、よく気を使ってくれるし本当にいい人だ。何たってグータラ坊主の亮くんの面倒を見てるのだから凄い人である。

「お祝いムードとはいえ過激派もいるから、何かあったらすぐに彼か私に連絡してね。事が大きければ警察も動かすから...」

『そうですよねぇ』

「このタイミングでまさかロケが入るとは思わなくて、一人にするのはそういう意味でも心配してるの。確かお父様もこの近くに住んでるんだっけ??」

『あー、父は上海出張中です』

「あら残念」

詳しいことは話していないが、このマンションに越してくる以前は父と一緒にこの近辺に住んでいたと伝えた事があったことを思い出した、近辺といっても隣駅だけど。当の父親は次の映画の撮影で上海に行ってると聞いたし、この家で大人しくしているしかないだろう。まあ、家と会社の行き来しかしないので下手なことに巻き込まれないとは思っている。

「まるで母親みたいだな」

「え〜こんな可愛い娘欲しいわね」

「わかる」

勝手に盛り上がってる二人に「お父さん似??お母さん似??」と聞かれたので「父だけど」と答えるとまたわいわい盛り上がっていた。

『そろそろ行く時間じゃないですか??』

「あらホントだ。下で車回してくるわ、Aちゃんまたね!」

『はーい』

玄関を出て行ったマネージャーさんにひらひらと手を振ってボストンバッグを玄関に置いた亮くんがこちらを向いた。

「あー、行きたくねえ、俺もこの家にいたい」

『お仕事頑張ってくださいよ』

「Aがいないと頑張れないの、すぐにLINE送るから」

仕事中でも構わず連絡を送ってくるのはいつもじゃん、そう思いながらキスを一つ送った。

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〜空〜(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (2020年12月18日 18時) (レス) id: 0dde4696e9 (このIDを非表示/違反報告)
Yui(プロフ) - 続き気になります!更新待ってます! (2020年10月7日 0時) (レス) id: 1c6164a0e9 (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - Chiroruさん» ありがとうございます!!ご指摘ありがとうございます、どうしてもズレてしまうようで汗 これからもご愛読よろしくお願いいたします!! (2020年8月13日 18時) (レス) id: 51c364b744 (このIDを非表示/違反報告)
Chiroru - monoさん!毎日更新されるのがたのしみです!!また、23、24、23となってます! (2020年8月7日 23時) (レス) id: d654b36b98 (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - uka8502さん» ありがとうございます! (2020年8月3日 14時) (レス) id: 51c364b744 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mono | 作成日時:2020年7月26日 20時

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