▽ ページ17
YOU side
流れで来てしまった、佐野くんのマンション
エントランスから綺麗で
やっぱり良いとこ住んでるんだ、なんて冷静に考えてしまう
「 上がって、何もないけど 」
『 お邪魔します … 』
広臣とは違う、男の人って感じの部屋
かと思ったら時々可愛らしいものもあって
そのギャップにキュンとしてしまう
完全に、アウトだよね … 私
広臣に内緒で 男の人の家にあがるなんて
しかも2人きりだし
「 お風呂、入って来なよ 」
『 え … 』
「 あ、ごめん … 俺今の普段メンバーにそう言ってるからさ 」
『 じゃ … お風呂入っても、いいの？』
「 え、入るの？」
なんだろう、この噛み合わない会話
ちょっとさっぱりしたい気分だったから
お言葉に甘えて … 借りようかな、お風呂
っていうかBARでの会話の流れからして
佐野くん家に来たって事時点でもう何かあってもおかしくないもん
* * *
『 佐野くん、お風呂ありがと … あと着替えも 』
「 … なんか、今になって俺やべえ事してるって実感湧いてきた 」
佐野くんのスウェット借りて、お風呂から上がる
すっぴんで髪の毛がまだ濡れた状態の私をみて
“ いつも臣さんはこんなAちゃん見てんの？”
なんて目を丸くして言ってくる
佐野くん曰く、風呂上がりはやばいって言ってる
健全な男子なんだね、佐野くんも
「 どうしよ、俺今Aちゃんを襲う自身しかない 」
『 … 佐野くんは、私でいいの？』
「 俺、Aちゃんがいいの 」
なんで私なんかを、気に入ってくれるのか分かんないけど
ただこんな私なんかのために
リスクを背負ってでも、守ってくれる
まるで辛い事が全部忘れられるように、って
そんなの優しさだけじゃ出来ないって … 私が一番よくわかってる
「 … 俺が忘れさせてあげる 」
『 ん … 佐野く 、」
広臣とは違う香りと、体つき
ちょっと低い身長に 耳に心地の良い声
感じるもの全て、臣と比べてしまうけど
どうしてか彼に抱き締められたら
なんかもう、悩んでる事どうでもよくなってきた
「 玲於って呼んで 、」
『 ん … 玲於くん 』
「 好きだよAちゃん 」
今の私には 玲於くんからの「好きだよ」が痛いほど胸に染みてくる
好きって、こんなに素敵な言葉だっけ
この人となら 広臣のこと忘れられるかも知れない
忘れさせて、玲於くん …
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1739人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
中務れおあらん - さのまるさん» 一番いい判断だｧｯ！人間として見本になる判断ですね♪尊敬します！ (2018年3月24日 1時) (
レス) id: 01c710fdcc (このIDを非表示/違反報告)
えびちゃん(プロフ) - さのまるさん» 何が起こってるのか作者的にはハテナ？？です（笑）でもありがとうございます！嬉しいです(^_^)v そう言って頂ける方の為にもこれからも頑張りますっ！ (2018年3月7日 0時) (レス) id: 88c81ce664 (このIDを非表示/違反報告)
さのまる - コメント欄に書くことじゃないですよね…笑 へんなコメントなど気にせず、大変だと思いますがこれからも更新頑張ってください！応援してます！ (2018年3月7日 0時) (レス) id: e2eb0f7e46 (このIDを非表示/違反報告)
あいこ - 名前変えて二回も言わなくても大丈夫です。読んでみます。 (2018年3月6日 23時) (レス) id: 6ad83d3193 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - あいこさん» 続編までちゃんと全部読みましたか？ (2018年3月4日 16時) (レス) id: 72fad80a8e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えびちゃん
| 作成日時：2018年2月3日 17時
