▽ ページ32
YOU side
『 玲於くん、お風呂沸いたよ 』
「 さんきゅ。今日も一緒に入る？」
『 … 今日は1人でお願いします 』
あんなこと、毎日してたら心臓持たないんだから
それに洗い物とか片付けとかしたいし。
玲於くん、今日も泊まるのかなぁ
着替えとか、持ってるかな
広臣のヤツ着てもらう … ？
いや、それはちょっと違う気がする
「 〜 ♪ 」
鼻歌を歌いながら浴室へと消えていく彼を見送り
私は食べ終わったお皿を片付けていた
* * *
ピーンポーン
現在夜の21時を過ぎた頃
玲於くんはお風呂から上がって髪の毛が濡れてて
“ 乾かしてー ” なんて甘えてくる
そんな時、インターホンが鳴る
『 こんな時間に誰かな … 』
「 配達とか？」
『 ちょっと待ってて、確認する 』
備え付けのモニターに映し出された人を見て、私は言葉を失った
なんで、
なんで … 広臣が居るの？
『 … 玲於くん、どうしよ 臣来てる 、』
「 え、まじで？海外行ったんじゃないの？」
『 来週帰国なのに … とにかく隠れて！』
「 分かった、俺こっち居るから。鍵掛けるね 」
頭の中真っ白になりそうなくらい、冷や汗が出る
焦ってるのは私だけで、玲於くんは冷静に浴室の中に隠れた。
持ってきた荷物も、全部持って 鍵を閉めた
広臣「 … A？」
深呼吸して、笑顔の練習。
よし、これなら普段通り笑えるよね？
玄関の扉開けたら、やっぱりそこに居たのは紛れもなく私の恋人で
“ ただいま ” なんて眉下げて笑ってる
『 臣、どうしたの？撮影なんじゃ … 』
広臣「 撮影あって、一旦戻ってきた。またすぐ飛ぶけどね 」
『 びっくりした … 』
広臣「 Aが寂しいかなーと思ってさ。って … 誰か来てんの？」
しまった、玄関先の玲於くんのスニーカー仕舞うの忘れてた。
それに部屋中は夕食の匂いだし …
このまま部屋上がられたらどうしよう
『 うん … 後輩が 遊びに来てて 』
広臣「 お前、仲良い後輩とか居たんだな 」
大丈夫、誤魔化せてる
変に目を逸らしちゃだめ、怪しまれちゃうような行動はしないようにしなきゃ
広臣「 あ、寝室にピアス置いてってない？」
『 え、ウチに？』
広臣「 撮影で使うから、取ってくるね 」
『 え、あ … うん 』
広臣は部屋に上がり寝室の方へと向かった
その間ずっと私は罪悪感に押し潰されそうだった
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1739人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
中務れおあらん - さのまるさん» 一番いい判断だｧｯ！人間として見本になる判断ですね♪尊敬します！ (2018年3月24日 1時) (
レス) id: 01c710fdcc (このIDを非表示/違反報告)
えびちゃん(プロフ) - さのまるさん» 何が起こってるのか作者的にはハテナ？？です（笑）でもありがとうございます！嬉しいです(^_^)v そう言って頂ける方の為にもこれからも頑張りますっ！ (2018年3月7日 0時) (レス) id: 88c81ce664 (このIDを非表示/違反報告)
さのまる - コメント欄に書くことじゃないですよね…笑 へんなコメントなど気にせず、大変だと思いますがこれからも更新頑張ってください！応援してます！ (2018年3月7日 0時) (レス) id: e2eb0f7e46 (このIDを非表示/違反報告)
あいこ - 名前変えて二回も言わなくても大丈夫です。読んでみます。 (2018年3月6日 23時) (レス) id: 6ad83d3193 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - あいこさん» 続編までちゃんと全部読みましたか？ (2018年3月4日 16時) (レス) id: 72fad80a8e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えびちゃん
| 作成日時：2018年2月3日 17時
