距離感@黒 ページ10
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目黒 side
俺「お疲れ様」
朝比奈「…お疲れ様です」
ラジオの生収録。
前の仕事が早く終わった俺が、一番に到着して楽屋で待っていると。
次に到着した朝比奈さんが、ドアを開けて俺の顔を見ると、少し気まずそうな顔をした。
メンバー誰かが一緒の時はいいんだけど、こうやって二人きりになると、途端に気まずそうな顔をする彼女。
気まずくなるような事なんて何もないんだけどな。
俺「今日学校だったの？」
朝比奈「あ、はい。今日は一日行けました。もうすぐテストなんで」
話しかけると、こうやって普通に返してくれるんだけど、やっぱりどこかぎこちなさを感じる。
何だろ、顔かな？声？
じっと彼女の顔を見つめて考えていると、勉強道具を取り出して勉強を始めてしまった。
深澤「おー、早いな。お疲れ」
俺「お疲れ様です」
朝比奈「ふっかさん！お疲れ様です」
十分ほどして到着したふっかさん。
そんなふっかさんに、明らかに俺の時とテンションが違う朝比奈さん。
表情が違うもん。
そりゃふっかさんには懐いてる印象だけどさ。
納得いかない気持ちを抑えつつ、ラジオが始まった。
深澤「めめは？最近嬉しかった事」
俺「えー、朝比奈ちゃんが俺の事、めめって呼んでくれた時ですかね」
朝比奈「呼んでないですね、一回も」
深澤「呼んでないんかい」
俺「そうだっけ？でも呼んでくれたら、それが最近一番嬉しかった事になるんだけど」
朝比奈「…燃えそうな事言わないでください」
俺「え？」
朝比奈「炎上しちゃう」
深澤「えっ、Aもしかして」
朝比奈「はい。最近エゴサを覚えました！」
嬉しそうな顔してるけど…
出来ればエゴサなんてしてほしくない。
良いことばかり書いてあるとは限らないから。
朝比奈「私、必要以上に目黒さんと絡むと、炎…」
深澤「ちょ、ストップ！何かこれ以上A喋らせたらマズイ気がする」
俺「生放送だしね」
朝比奈「何でですか！」
良くも悪くも素直な朝比奈さん。
ふっかさんも焦ってるし、スタッフさんにも大きくバツマークを出されたので、何とか違う話題へと戻した。
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作者名：うさみ
| 作成日時：2023年7月19日 19時
