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ラウ「あー、楽しかった」
朝比奈「楽しかったね」
向井「写真もいっぱい撮れたからな。後で送るわ」
花火を満喫した後は、河川敷の芝生に座っておしゃべり。
朝比奈「夏、って感じだな」
俺「よかった。たまには普通の高校生みたいな事、して欲しかったから」
朝比奈さんとラウールが、今年は夏っぽい事全然出来なかったねって話してるのを偶然聞いて。
少しでも夏っぽい事をさせてあげたくて、康二くんと相談して今日の花火を企画した。
普通の高校生活、は送らせてあげられないかもしれない。
ただ、二人が毎日、笑っていられたらいいなって。
朝比奈「普通、があんまり分からないけど。目黒さん、向井さん、ラウールがいて、みんながいる。私はこの生活が好きですよ」
ラウ「俺も俺も！」
俺「…うん、俺も」
向井「待って。今めっちゃエモい感じの写真撮れた〜」
俺「何で涙ぐんでるの？」
涙脆い康二くんが上半身を倒して、芝生に寝転がる。
向井「俺ら途中からSnow Manに入れてもらった身やけどさ、Snow Man大好きやん？」
俺「うん」
ラウ「大好きだね」
向井「だから、あの６人が俺らを受け入れてくれた事は正しかったんだって、」
朝比奈「証明できるように頑張ろうね」
ラウ「うん！」
向井「最後まで言わせて！…てか、こうして見ると星空、もっと綺麗に見えるよ」
一人仰向けに寝転ぶ康二くん。
俺ら３人は顔を合わせて、同じように寝転んでみた。
俺「本当だ」
都会の空とは思えないほど綺麗に見える夜空。
朝比奈「こうやってみんなで見てるから、いつもより綺麗に見えるのかも」
ぽつりと呟いた朝比奈さん。
朝比奈「私、今日のこの光景、一生忘れないだろうな」
彼女のこれからの人生の記憶の片隅にでも、こうして４人で過ごしたこの瞬間が残っていれば嬉しい。
そして、その時も俺らみんな一緒に、支え合って歩いていけてたらいいな。
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作者名：うさみ
| 作成日時：2023年7月8日 14時
