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夏油side
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「でね、あまりにもお腹が減ったし、焼き芋のトラック止まってるし、私だけ食べるのは気が引けるから買ってあげたの。
そしたら、何て言ったと思う？」
『焼き芋は好きじゃないとか？』
「好きとかの問題じゃなくて……
そないな物は食べへん。
だって！
本当に可愛げなくて、２つ食べちゃった！」
『ずいぶん憎たらしい後輩だね』
クスッと笑いながら、今日の任務中にあった事を聞いていた。
彼女との会話は楽しい。
そして、耳元で聞こえる彼女の声がとても心地よく、癒されてしまう。
「夏油さんの後輩はどんな子？」
『１人は、冷静沈着。
クールそうに見えて、人情には熱い、責任感がある。
もう１人は、前向きで明るい…呪術師には向いてないと思う程、良い後輩だよ』
「…２人とも良い後輩だね」
『そうだね。
特に明るい方…灰原と言うんだが、灰原には憧れ、尊敬の眼差しでいつも見られているよ』
「じゃぁ、夏油さんカッコいい所ばっかり見せないとね」
『ﾌｯ…気が抜けないよ』
灰原の明るさには助けられている部分もある。
また、彼の前向きな性格や言葉は自分に影響をもたらせている。
「…それで、夏油さんは本当は何で私に電話してきたの？」
『…たまたま、君と話がしたいと思っただけだ。
悪かった、時間を取らせて』
「本当に？
何でも聞くよ夏油さんの話。
最近ハマってる物でも、楽しかった事でも、任務の愚痴でも…悲しかった事でも、嫌だった事でも何でも言って」
『…っ』
思わず息を呑んだ。
彼女には、何もかも見透かされているのかもしれない…
何故だ…何故なんだ。
『……非術師を守ることについてどう思うと、以前、君に聞いたことがあった…』
「個人戦の時だね」
『そうだ。
そして、君はそれを使命だと言った。』
「うん。
でも、自分が守れるだけの人を助ける、そんなギチギチに固められた使命感は捨てたって答えた。
夏油さんはどう思ってるの？」
『…私は…弱者生存。
弱きを助け、強きを挫く。
呪術は非術師を守る為にある。
そう信念を抱いていた』
いつか、悟に言った言葉だ。
その言葉が己を苦しめる言葉になると誰が予想できただろうか。
…この信念のどこが間違っている。
何が己の首を締める原因となっている。
この信念が己の原動力だ。
…それでも薄々と気づき始めた矛盾。
そして、現実。
……苦しい……
…誰かに聞いて貰いたい…
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雪椿(プロフ) - えねごりさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2021年12月26日 20時) (
レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
えねごり - 続きがすっごく気になります！！！更新無理せず頑張ってください！！！ (2021年12月26日 10時) (レス) @page50 id: 48217851a7 (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます(*^^*) １度目と違った五条をお届け出来て良かったです！一応、違うんだぞーってのを意識してますので、伝わって良かった(/ω＼) (2021年12月21日 19時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - ２度目の人生も毎回楽しみにして読んでます(*´꒳`*)五条先生のキャラが１度目の人生とはまた違って新鮮です！いつも素晴らしい作品ありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2021年12月20日 23時) (レス) @page41 id: 89d33d75be (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - ありがとうございます！！(●´ω`●)楽しみにしてます♪( ◜ω◝و(و " (2021年12月11日 19時) (レス) @page26 id: f9eedc0803 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿
| 作成日時：2021年11月22日 19時
