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夏油side
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『私が言いたいのは…』
「ごめんね傑…
私は非術師も守りたいし、見捨てられない。
けれど、私の守りたい人の中に、もちろん貴方も含まれてる。
どちらかを選べなんて出来ない。
確かに元凶を絶つのが一番良いよ…
でも、それは場合によるんじゃない？
今回はそれに当てはまらないよ。
私はそう思う」
『それでも、その果てにあるのが仲間の屍の山だとしても、君は非術師を選ぶのか？』
「選ぶ選ばないじゃないの。
私には選択肢は少ないし、私に生命の選択が出来るほど力も権限もない。
もし…私に世界を変えられる力があるのなら、色んな選択肢が広がって、色んなアイデアが浮かんでたかもしれない。
けれど、私にはそんな力はない。
私に、今、出来ることは、必死に走り続けて足掻くこと。守ること。
そして…
…貴方に最悪の選択肢を選ばせないこと」
『ーｯ!!』
彼女にそっと手を握れられ、ジッと見つめてくる瞳は、何もかもを見透かしているような…そんな気持ちにさせるほど真っ直ぐなものだった。
「貴方の中では、まだ葛藤が残ってるはず…その葛藤は何？」
『……弱者故の尊さ、弱者故の醜さ…
非術師を見下す自分と、否定する自分…
私はどうすれば良いのか、分からなくなってきた…』
「…その考えは否定しない。
人間は美しいだけじゃない、醜さもあり、尊さもあり、慈しみもある。
それが生きてるって事だし、それが人間だもの。
非術師だって生きる権利はある。
想う権利もある。
それを奪う権利は誰にもない。
だから、傑、奪わないで。」
『私は…』
「傑、迷っても良い、悩んでも良い、逃げても良い…
非術師を見下して、嫌いになっても良い。
私も一緒に悩むから、一緒に考えるから。
だから…非術師を殺すなんて考えないで。
お願い…」
『……』
「お願い傑。
貴方１人で背負い込む事じゃないの。
みんなで背負うものなの。
みんなで考えるの、どうしたら良いのか。」
『…もし、それでも私がその選択をしたら君はどうする？』
「分かるでしょ？
…私に答えさせないで。」
皆まで言わずとも分かる。
私は呪詛師として、追われる身となる。
そして、捕まれば…待っているのは死だけだ。
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雪椿(プロフ) - えねごりさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2021年12月26日 20時) (
レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
えねごり - 続きがすっごく気になります！！！更新無理せず頑張ってください！！！ (2021年12月26日 10時) (レス) @page50 id: 48217851a7 (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます(*^^*) １度目と違った五条をお届け出来て良かったです！一応、違うんだぞーってのを意識してますので、伝わって良かった(/ω＼) (2021年12月21日 19時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - ２度目の人生も毎回楽しみにして読んでます(*´꒳`*)五条先生のキャラが１度目の人生とはまた違って新鮮です！いつも素晴らしい作品ありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2021年12月20日 23時) (レス) @page41 id: 89d33d75be (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - ありがとうございます！！(●´ω`●)楽しみにしてます♪( ◜ω◝و(و " (2021年12月11日 19時) (レス) @page26 id: f9eedc0803 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿
| 作成日時：2021年11月22日 19時
