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夏油side
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「店長さーん」
店「はぁ〜い〜」
「彼がしてるピアスに似た物ってある？」
店「ん〜？」
『すみません、陳列している物ではなくて』
店「あるよ〜待ってて」
「はい。
…良かったね？」
『本当に品揃えが豊富なんだな』
「なんか、ネットでも売ってるんだて」
彼女は商品を取りながら、ジッと見て、ん〜と唸ったりして悩んでいた。
…そういえば…
『いつものピアスと違うね』
「ん？」
『ガラスの靴がモチーフか？
もしかして、ネズミーランドで買った？』
「あ、コレは……五条さんがくれたの…」
『…悟が？』
「休日にしか着けないんだけどね」
…モヤッとする心。
彼女は無意識だろうが、微笑みながらピアスに触れていた。
悟に先を越されるなんて考えても居なかったが……なるほど、これが嫉妬か。
店「お待たせ〜、持って帰る？着けてく？」
『着けていこうかな』
店「いいよ〜、サービスでケアもしてあげる」
「じゃぁ、私、待ってるね」
『あぁ、すまないね』
店長に椅子に座るよう促され、座り、商品を確認する。
全く同じような物。
今、着けている物はそろそろ替えようと思っていた為、タイミングが良かった。
店「お兄さん、実は背中とか腕にタトゥー入ってたりしない？」
『しないですね』
店「え〜、すごく似合いそうなのに…蓮の花とか〜、龍とか、般若？」
『そんな事言われたのは初めてだな』
店「此処でも彫れるよ〜、どう？
Aちゃんの彼氏なら喜んでやるよ〜」
『残念ながら、まだ彼氏じゃないので』
店「ふーん…雰囲気良いから脈ありにも見えるけど、Aちゃんって不思議っ子ちゃんだから分かんないね〜」
『不思議っ子ちゃん？』
店「本心で話して他人との壁を感じさせない良い子だけど、自分の心には踏み込ませない境界線をきっちり引いてるって、矛盾してるような感じぃ〜」
『……』
店「だから、Aちゃんが連れてくるって脈ありにも思えたけど…違ったかな〜
秋ちゃんより、お兄さんとの方がお似合いだから、僕、お兄さんに１票ね〜。
はい、終わりぃ〜」
『ありがとうございます』
ポンと肩を叩かれて、鏡を渡された。
いつもより綺麗なピアス。
新品だから当たり前か…なんて思いつつも、店長の言葉を深く考える。
…彼女の境界線…
彼女の心に踏み込みたい。
そして、グズグズに甘やかして蕩ける顔が見てみたい。
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雪椿(プロフ) - えねごりさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2021年12月26日 20時) (
レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
えねごり - 続きがすっごく気になります！！！更新無理せず頑張ってください！！！ (2021年12月26日 10時) (レス) @page50 id: 48217851a7 (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます(*^^*) １度目と違った五条をお届け出来て良かったです！一応、違うんだぞーってのを意識してますので、伝わって良かった(/ω＼) (2021年12月21日 19時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - ２度目の人生も毎回楽しみにして読んでます(*´꒳`*)五条先生のキャラが１度目の人生とはまた違って新鮮です！いつも素晴らしい作品ありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2021年12月20日 23時) (レス) @page41 id: 89d33d75be (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - ありがとうございます！！(●´ω`●)楽しみにしてます♪( ◜ω◝و(و " (2021年12月11日 19時) (レス) @page26 id: f9eedc0803 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿
| 作成日時：2021年11月22日 19時
