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『…私の気のせいだった、ごめん…』
「その感じ、納得してないよね？」
『そんな事ないよ』
繋がれていた手を離させる。
どうせ悟には伝わらない…
悟はムッとしながら私の腕を掴むと、引き寄せるかのように力を入れた。
「…僕にどうしろって？
呪術師を辞めれば満足？」
『私はそんな事言ってないｯ』
「父親らしくするには時間が足りないし、寂しいっていうなら辞めるしかないよね」
『限られた時間でもちょっと工夫すれば…』
「…あ、そうだ。
誠悟が寂しいって言うなら、作れば良いんだよ」
『作るって何を？』
「２人目」
『…は？』
「そろそろ２人目考えてたんだよね。
２人目出来れば、Aもゴチャゴチャ言われる事も無くなるし、誠悟も弟か妹が出来れば寂しさもなくなるよ」
私は悟の両親に次の子を急かされていた。
それが辛かった。
誠悟のことは六眼を引き継げなかった出来損ないとまで言われた。
術式が分かるまでは木偶の坊に過ぎない。
早く次を産んで六眼と無下限を抱き合わせた子を産め。
悟の子なら可能性が高い。
産めないのはお前の責任だ…と散々言われてきた。
「新しく命宿ればAだって、仕事しなくなるし、丁度良いよね」
『そこまで何で働かせたくないの…』
「…Aが他の男と話してる姿にイラッとする…って言えば伝わる？」
『分からないよ。
でも、２人目ってことは悟の協力だって今以上に必要になってくるんだよ』
「それはやっぱりお義母さんたちの出番だよ。また里帰りすれば良い」
…冗談じゃない…
２人目？
私だって２人目が欲しいとは思っている。
けれど、悟との想いに大きな違いがある。
悟は２人目が産まれれば、周りの雑音は少しは減り、誠悟との事も解決する。
一石二鳥とか思ってるはず。
…２人目までもが駒扱い。
私は貴方と愛して、その結果が子供というのが良いのに。
貴方の愛なんて…結局は、偽物。
「さて、じゃぁさっそく作ろっか」
『ちょっ…っ!!』
ソファーに押し倒されて、バタバタともがくがビクともしない。
だんだんと脱がされていく服…
「愛してるよA、きっと次はAに似た可愛い女の子が産まれると思う」
『…ぃ、やっ…！』
「大丈夫、僕に身を任せて。すぐ気持ちよくさせてあげるから」
ガブッと口に噛みつくような口づけを交わされる。
…もう嘘の愛なんて信じないっ…
…もう、貴方なんて…っ
…大っきらいっ…
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椎(プロフ) - 五条さんがクズすぎて許せない部分もあったのですが、それでも主人公を愛している気持ちは本当のものだからと思うと、涙が止まらず号泣でした。 (2022年3月1日 22時) (
レス) @page49 id: 4e7f65b0c2 (このIDを非表示/違反報告)
にききまる(プロフ) - これほどまでにクズの五条にあったことない。まじ恨む。来世では地獄みてほしいと願うほど主人公に感情移入しました (2022年2月7日 14時) (レス) id: f079bcdbdb (このIDを非表示/違反報告)
匿名ちゃん - 愛しくて苦しくて、久しぶりに号泣してしまいました。皆幸せになれますように…。2度目の人生読むのが楽しみです。 (2022年1月3日 3時) (レス) @page50 id: 63e70122d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - (続き)凄く可哀想になってきて、毎回全員が幸せになってほしいなって思いながら読んでました。１度目の人生の最後の方やばかったです(涙が)思い出すと切なくて堪らないです、、もっと書きたいことあるのに文章纏まらない…wこの作品を作って下さり本当に感謝です！！ (2021年12月13日 12時) (レス) id: 785d5edaec (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - はじめまして。毎日楽しみにしながら読んでました！この作品大好きです。ここに感想まとめさせて頂きます。夢小説で泣けたのはこの作品が初めてでした。私の推しがｸｽﾞ過ぎるのに超お気に入りの作品です！笑 愛桜、憎いだけの奴だったんですが、読み進めるごとに (2021年12月13日 12時) (レス) id: 785d5edaec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿
| 作成日時：2021年9月22日 20時
