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五条side
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『じょ、うだんキツいねA…
あ、エイプリルフールはとっくの前に終わってるよ？』
「こんな事を冗談で言うはずないでしょ。
離婚届は家に置いてあるから、サインしておいて」
『…一度冷静になって話しをしない…？』
「私はいたって冷静だし、考え抜いた結果よ」
『そんなんで僕が納得すると思う？』
「別に貴方の意見なんて聞いてない。貴方はサインして印鑑押すだけ」
『…理由は？』
「自分の胸に手を置いて考えてみたら？
まぁ、家族と愛情っていうものを理解できない貴方には何にも思い当たる節なんてないんでしょうけど」
『だからっ、誠悟の誕生日のことは、悪かったって言っただろ。
たかが誕生日、一回だけをそんなに根に持って離婚だなんて…』
「ほら、分かってない。
貴方じゃやっぱり無理なの。
私と貴方は交わることのない、ずっと平行線を辿っていくの。
私はもう疲れた…貴方も自由になったら？
じゃぁ、さようなら」
『Aっ！だから、話しー…ｯ！？』
Aの手首をグッと掴むと、“ﾊﾞﾁｯ！”と弾かれてしまった。
これは…
『…何で無限が働いて…』
「あら、貴方の眼って節穴？その六眼はお飾り？」
『…A、僕に術式を使おうと…』
「そう、貴方がそのまま私に触れれば脳に巡ってる血を固める気でいた。そしたら脳の血管詰まって殺せたのに……なーんてね。」
殺意のこもった行為…
オートマ化している無下限呪術が危険度を判断して、彼女の手を弾いたんだ。
『…本気で僕を殺そうとした？』
「それぐらい私は本気で貴方と別れたいの」
『な、んでｯ！僕はお前の事をっ！』
「愛してるって？
薄っぺらい言葉ばかり口に出して、吐き気がする」
『僕はっ、本気でAの事を愛してるのにっ、何で伝わらない！
君を失うなんて考えられないっ！
君の居ない日々なんて想像しただけでーｯ』
「近づかないで。
これ以上近づくなら、私自身の血流を止めて死ぬから」
『な…ｯ』
「…早めにサインして書類をください。
応じて頂けないのなら、裁判でも何でもする覚悟なので…」
頭の中が真っ白になる…
離婚…？
Aと別れる…？
自分に明らかに向けられた殺意…
何もかもが理解出来ない…
こんな時に親友の最期の言葉を思い出すなんて…
【君は…近い将来、Aを失うことになる】
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椎(プロフ) - 五条さんがクズすぎて許せない部分もあったのですが、それでも主人公を愛している気持ちは本当のものだからと思うと、涙が止まらず号泣でした。 (2022年3月1日 22時) (
レス) @page49 id: 4e7f65b0c2 (このIDを非表示/違反報告)
にききまる(プロフ) - これほどまでにクズの五条にあったことない。まじ恨む。来世では地獄みてほしいと願うほど主人公に感情移入しました (2022年2月7日 14時) (レス) id: f079bcdbdb (このIDを非表示/違反報告)
匿名ちゃん - 愛しくて苦しくて、久しぶりに号泣してしまいました。皆幸せになれますように…。2度目の人生読むのが楽しみです。 (2022年1月3日 3時) (レス) @page50 id: 63e70122d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - (続き)凄く可哀想になってきて、毎回全員が幸せになってほしいなって思いながら読んでました。１度目の人生の最後の方やばかったです(涙が)思い出すと切なくて堪らないです、、もっと書きたいことあるのに文章纏まらない…wこの作品を作って下さり本当に感謝です！！ (2021年12月13日 12時) (レス) id: 785d5edaec (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - はじめまして。毎日楽しみにしながら読んでました！この作品大好きです。ここに感想まとめさせて頂きます。夢小説で泣けたのはこの作品が初めてでした。私の推しがｸｽﾞ過ぎるのに超お気に入りの作品です！笑 愛桜、憎いだけの奴だったんですが、読み進めるごとに (2021年12月13日 12時) (レス) id: 785d5edaec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿
| 作成日時：2021年9月22日 20時
