208※※ ページ24
ーーー
ーー
ー
「ーｯ、はぁ…ｯ」
『…っ』
途中で手首を縛られ自由の利かない腕で顔を隠す。
ベッドまで運ばれ、どれだけの時間抱かれたのか分からない。
傑は満足したのか私の中から出ていった。
「…A…」
『ーーｯ！！』
傑が手首を解いてくれるのと同時に私は彼の頬を“パンｯ!!”と思いっきり叩いた。
彼の左頬が徐々に赤くなってくる。
私は彼の顔を睨みながら、ボロボロと流れてくる涙を唇を噛みしめながら我慢しようとした。
『…よかったね…っ
これで報酬は傑だけのモノだっ』
「…違う…」
『面白かった？
私が途中から料理したり、掃除を始めたりして？』
「…違う…」
『コイツ、間抜けだな…なんて、心の中で笑ってたんでしょ…ｯ』
「違う…っ」
『違わない！』
「違うｯ!!」
傑は私の手首をまた捕まえると離さないとばかりにグッと力を入れた。
傷ついているのは私なのに、何で傑がそんなに辛そうに…傷ついたような顔をしているのか…
「…君は、私が聖人君子だとでも思ってるのか…。
恋焦がれた相手が隣で無防備に寝たり、料理を作ってくれたり、笑顔で出迎えてくれる…これがどれだけの喜びを感じ、どれだけ君を渇望する欲を募らせるのか…
…君には理解出来ない…」
『分かるよっ…私が一番その気持ちを理解してるっ』
「いや、君は分かっていない」
『そんな事ないっ！
そうだとしても、こんな事、酷いよっ』
「タガが外れる事なんて誰にでもある」
『…私、傑のこと信用してたんだよ…？』
「信用？呪詛師相手に？」
『呪詛師の夏油傑じゃなくて、友だちの夏油傑を信じてたのっ』
「……じゃぁ、これからは信用しなくて良い。君はいつまでも脳天気だな。
…そんな君の顔を不幸の色に染めたかったのかもしれないね。」
パッと手を離され、傑は部屋を出て行ってしまった。
『…ぅ、っ……ひくっ……なんで……嘘つき…ｯ』
枕に顔を埋めて、枕をギュッと握りしめた。
ジンワリと枕が涙を吸収していき、冷たい感触がする。
…私の味方だと言ったのに…嘘つき…
…私を抱くのは最後にすると言っていたのに…嘘つき…
…私に泣ける場所を作ると言ったのに…嘘つき…
…不幸の色に染めたかったなんて…嘘つき…
一番不幸の色に染まったのは彼じゃないか。
私よりも傷つき、苦しみ、後悔の色に染め上がったのは傑だ。
傑の……嘘つき……
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れん(プロフ) - 本当に、悟のどこか好きなのかなぁ？長所、顔しかなくないですか？ちゃんと悟にも罰をくだしてからハピエンに向かってください(＞＜) (2021年8月30日 20時) (
レス) id: 8602774c74 (このIDを非表示/違反報告)
ほりほり - 夢主には申し訳ないけど、、クズな五条たまらない！もっともっとクズな五条期待してます笑 (2021年8月29日 20時) (レス) id: 61774c35f7 (このIDを非表示/違反報告)
ネメシス - 悪女の言い分も当たってる所もあるんですよね（笑）要は五条は自分の下半身が一番の恋人なんですよ。 (2021年8月29日 19時) (レス) id: 44c6996cc6 (このIDを非表示/違反報告)
ルシャナ - 正直、お前何偉そうに傷ついたヒロインに嫌味でネチネチ追い討ちかけてんだよって話だよ（汗）。普通馬鹿な両親に代わって平謝りだろ？それ以前にヒロイン優先でうわなんざ最初からせず御家と縁切りすんのが筋ってもんだろが! (2021年8月29日 19時) (レス) id: 44c6996cc6 (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - はーるさん» 応援ありがとうございます！ 五条オチのはずが五条の苦痛に歪む顔が…私も待ち遠しいです(*･ω･) がんばりますね！ (2021年8月28日 23時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿
| 作成日時：2021年8月8日 17時
