【◇】群青エース . 2 (ページ38)

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Aに球を受けてもらえ

でもAは捕手ではない。

この言葉の本当の意味がわかるのは

そんなにそんな遠くない。

合宿3日目

ポジションがセカンドである春市はノック練習にひたすら打ち込んでいる。

春市「ハァ…ハァ…ハァ…」

春市(まずい…足が動かなくなってきた…)

元々体力があまりない方である春市。

まだまだ課題は山積み。

即戦力になる兄である亮介と瓜二つのプレーが特徴だが体力面でもメンタル面でも兄にはまだ敵わない。

倉持(そろそろ差が出てきたかな…)

亮介と”鉄壁の守備を誇る二遊間”としてプレーしてる倉持はそんな春市の姿を見て亮介との差を感じ始めた。

二遊間として試合中誰よりも亮介の凄さを目の当たりにしてる倉持だ。

その違いもバッチリとわかる。

亮介「辛かったら休んでていいよ、お前と代わりたいやつなんて他にも大勢いるんだし」

亮介も弟とはいえ贔屓は絶対にしない。

それどころか弟だからこそ厳しくあたる。

同じポジションだからこそ

次を担う選手だからこそ

手加減なんてない。

春市「平気だよ…」

亮介「だったら顔に出すなバーカ。」

一方降谷もバッティング練習。

降谷(マウンド…！！)

本職がピッチャーだから

降谷はマウンドに立ちたいマウンドに立ちたいという思いをさらに強くし始めた。

ピッチャーだけれど降谷の長打力はなかなかのもの。

だからバッティング練習にも力を注いでいくのだ。

そして栄純は…

A「栄純、足下がってるよ」

クリス「もっと高かったぞあの時は」

Aとクリスが監視の元

ひたすらネットに向けて投げ込み練習。

あの時の投げ方を身につけるために必死だ。

栄純「はいっ…！！」

栄純(くっそ、連日のベーランで足が…！！)

連日のベースランニングで足を酷使しているからか筋肉が張って足が重たくなり思うように上がらない。

でもこれは言い訳にしかならず

こんなことでは試合に出続けて投げるなんて夢のまた夢。

この状態を”慣れさせる”のではなく

この状態を”当たり前”にしなくてはならない。