【◇】群青エース . 2 (ページ15)

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夏川「何それ！意味深〜！」

梅本「にしてもほんと2人の距離感どうなってるわけ？友達以上にしたって…ねぇ？」

うんうん、と頷いては

これまたじーっとAの話を待つ4人。

A「栄純と私…一緒に住んでましたし多分向こうは家族のようなノリだと思います」

おにぎりを握りながら

にこーっと、さらっと

とんでもないことを口にしたA。

その場の空気が一瞬凍った。

貴子「ん…？A、今なんて…？」

A「栄純とは一緒に住んでた…って言いましたけど…？」

キョトンとした顔で

何言ってるの？と言いたげな感じのAとは反対に

あわあわと言葉にならないなにかを口にしようとしてる4人。

普通ならこの反応が当たり前。

「「「「ど、同居！？！？！？」」」」

確かにあの距離感

なんでも知ってる感じ

ただの同じ中学の同級生って感じはしなかったし

それなりに一緒にいる幼馴染みかと思ったら

まさかの事実が発覚。

春乃「え、い、一緒に住んでたって…おままごとか何かで…？」

A「ううん、栄純と同じ家に住んでたよ」

貴子「同じ…家？」

A「はい、同じ家です」

Aの顔からして

冗談というわけじゃなさそうだし…

多真面目な顔だ。

夏川「いつから！！」

A「中2の夏頃ですかね、栄純に(家に)来い！！って言われてそのまま…」

夏川「(お嫁に)来いって！？沢村くんなかなか大胆！！」

A「確かに私も思いました。突然(家に)来い！！なんて言うから…」

ちょっと待て待て

誤解が…誤解が生まれてるぞ

梅本「でも…なんで一緒に…？」

A「いやー、色々あったんですよだからまぁ…栄純には結果的に助けて貰っちゃったなぁ、なんて！」

梅本(これはなんかある…なんかあるよ絶対)

Aの言ってることに

嘘は何一つとしてない。

あの時栄純が来い！！って言って

無理やりにでも向こうに連れて行ってくれなかったら

今頃…

貴子「Aは沢村くんのことどう思ってるの？やっぱ家族…みたいな？」

A「確かにそれが一番近い気持ちかもしれないです、でも…やっぱ栄純は他の誰よりも特別です、私にとっては。」

誰よりもかっこいい。

あの真っ直ぐなところに何度助けられたか。