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数日後
いろいろありなかなか練習という練習に参加させて貰えない栄純。
マネージャーの春乃からタイヤを貰ってタイヤを引いて走ったりととにかく走り込み。
今日も一軍は試合がありみんな行っているが
とても行く気にはなれず学校に残った。
栄純「ハァ…ハァ…くそっ、一軍は今頃試合かよ」
タイヤを引いてしばらく走り込み
休憩中。
きっと時間的に今頃一軍は試合の真っ只中だろう。
栄純(残って練習すんのはいいけど最近まともにボール触ってねぇしストレスが半端ねぇ…)
ボールすら触れずに数日がたち
かなりストレスが溜まっている。
でもここで栄純はあることに気がついた。
栄純「待てよ…?今ここには俺一人だよな」
ここには栄純が1人だけ残っている。
ということは…
栄純「気兼ねなくバッドとボール使い放題じゃねーか!!」
ボールとバッドが使い放題。
好きなように練習ができる。
栄純「てか待てよ!キャッチボールする相手がいねぇ!!」
馬鹿だ。
使い放題とはいっても相手が最低でも1人はいないとなにも出来ない。
高速素振りをしたり
投げては取って投げては取ってを繰り返していると足音が聞こえた。
振り向くと…
A「栄純…相変わらず馬鹿やってるね」
試合を見に行ったはずのAがニコニコ笑って立っていた。
しかもちゃんとジャージを着てる。
栄純「A!いいのかよ試合見にいかなくて!!あのグラサンに怒られたりしないのか!?」
A「うーん…ちょっとさっきまで気分悪くって断ったんだぁ、グラサンにはちゃんと断ってたよ」
栄純「自由だなお前…」
A「それ栄純が言っちゃう?」
どいつもこいつも自由人だ…と思ってる栄純も自由人。
Aは少し引いてる栄純に向かって面白そうに笑ってみせた。
多分気分が悪いってのは嘘だ。
A「1人で馬鹿みたいに走り回って…キャッチボールくらいなら相手になるよ」
栄純「え、いいのか!?」
A「うん、久しぶりにやるから上手くいくかわかんないけど」
あの夏の日が終わってから
なかなかボールには触らなかった。
向かい合って
あの時とは違う硬球を投げ合う。
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年1月22日 0時