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TF
病室を出て数メートル先、ベンチのところに見覚えのある高校生が俯いたままベンチの上で固まって肩を大きく上下させていた。
藤「お、いた。」
両手には沢山のペットボトル。
ちょっと冗談を交えながら聞いてみるとやっぱり疲れたし全身が痛くて動けなくなったみたい。
でも海人くんに心配かけたくないから歩くって
まったく、仕方ないなー。
水を持つ手が震えてて力が入ってなかったからペットボトルを全部俺が持って、自分の足で歩くと決めた紫耀に寄り添って壁を伝いながらゆっくりゆっくり一歩ずつ病室へ向かう。
紫「ただいま海人。…ﾊｧ、はいこれ。遅くなってごめんね」
海「紫耀ありがとう、ごめんね？こんな夜遅くに」
紫「大丈夫。ほら、飲んだら早く寝な？」
海「うん。」
本当にすぐ海人くんは寝ちゃって。このまま朝まで寝られるといいね、、、
と、布団をかけなおしたところで糸がぷつっと切れたように紫耀がベッドに座り込んだ。
藤「おっと、大丈夫？どこかぶつけてない？」
紫「うん。」
藤「体痛いのはどうかな？お守り程度に弱い痛み止めを飲んでおこうか。」
紫「うん、そうする。」
藤「夜っていうのもあるけどちょっと頑張りすぎたかな。紫耀ももう寝ようね。足、ベッドにあげるよ。」
紫「ありがとう、、。あーあ、俺よっわ笑」
藤「んー？そんなことないよ。偉いしあそこまで歩けたのすごいよ。でも流石にあれだけ歩いたら眠いでしょ？」
紫「うん、眠い笑。おやすみなさい」
藤「おやすみ」
紫耀の“ちょっと痛い“はかなり痛くなってきている証拠。
だから“お守り程度“と言いつつ実は強めの痛み止めを入れてみたら、これはよく効いたみたいですぐに寝息が聞こえてきた。
海人くんも寝れた、廉くんも寝てる。よし。
病室をそっと出てちらりと自販機の方を見る。
ここから自販機まで15mあるかないか。
それであの疲れと痛み具合は正直言うとちょっと、、まずいかもしれない。
検査結果出たら一回相談して強めの薬入れないとかな。
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キーボード - 初コメント失礼します。二週間ぐらい前にこの小説を見つけて読ませていただいているのですが、とても面白くて700話分全て2日ほどで読み終えてしまいました！特に8話〜12話が大好きで、毎日読み返しています。風音色さんの素敵な作品に出会えてとても嬉しいです。 (6月10日 9時) (
レス) @page8 id: f6f8f5ce05 (このIDを非表示/違反報告)
風音色(プロフ) - カエルさん» カエルさん初めまして！コメントありがとうございます！喜んでいただけて光栄です！明日全8話分を一気に公開する予定です。本編も特別編もお楽しみいただけると幸いです。これからもよろしくお願いします！ (2021年9月10日 19時) (レス) id: b061337227 (このIDを非表示/違反報告)
風音色(プロフ) - まっちゃさん» まっちゃさんこんにちは！コメントありがとうございます！楽しみにしていてくださり光栄です！特別編は全8話を一気に公開しようと思っています。本編も特別編もお読みいただけると幸いです。よろしくお願いします！ (2021年9月10日 19時) (レス) id: b061337227 (このIDを非表示/違反報告)
カエル - 特別編嬉しいです！頑張って下さい！ (2021年9月9日 21時) (レス) id: 100f431b1b (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 特別編？！嬉しいです。11日が楽しみになりました！無理されないようにと思いつつ…これからも楽しみにしています！ (2021年9月9日 17時) (レス) id: 743349bab1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風音色
| 作成日時：2021年8月8日 15時
