全てが僕たちの宝物Ⅷ (ページ50)

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400【告知】続編公開しましたページ50

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廉「ﾝ，おえっ・・・」

暫く寝られてたのに猛烈な吐き気で目が覚めてしまった。

しかももう北山先生はおらんし。

廉「ｳﾞｯ」

またグッラグラに揺れ始めて止まらない視界。

頭も痛くなっとる。

そんな頭を支える気力すら無くて

体を起こしたはいいものの

バケツにだらしなく首を垂れるように突っ込んだ。

臭い・・・から余計吐きたくなる。

海「廉！」

廉「ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ」

海人が気付いてこっちに来てくれたのはなんとなく声で分かったけど返事出来る余裕ない。

ごめん海人・・・

一体俺のどこからこんなに出てくるんやろ。

廉「ｺﾞﾎｺﾞﾎｯ，ぅ、え，ぉええぇ・・」

海人が背中を擦ってくれて気が紛れたのはほんまに一瞬でまたどこかから溢れてくるものを口から吐き出した。

これで何日目？

廉「ｹﾞﾎｯ・・・，」

海「ちょっと落ち着いた？」

廉「ﾊｧ･･･ﾊｧ･･･，ん・・そ、かも・・」

海「うがい出来そう？」

廉「ん・・・」

グラグラする頭をどうにか起こ・・・
！！

廉「ｵｴｯ」

した瞬間にいきなり視界が反転してまた猛烈な吐き気が襲い掛かって来て，またバケツに逆戻りした。

もう何日間もずっと吐いとるから喉もヒリヒリ痛いし

廉「ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ，ｵｴｪ・・」

ほんまに嫌や・・・

廉「はぁ・・・はぁ・・・おえっ・・」

もうバケツいっぱい・・・

あれ？

ふと見えたバケツの中。

なんか赤黒い？

海「廉タオル使う？」

廉「ん・・・」

海人から渡されたタオルで口を拭いてみるとやっぱり赤・・・・

廉「ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ」

またちょっと苦しくなってタオルで口を押えて咳をしたら

赤いの増えとる・・・

まさか，また？

また、俺血吐いた？！

廉「ﾊｧｯ，ﾊｧｯ」

ど、どないしよう！

海「廉？！落ち着いて！ゆっくり息して！」

廉「ｯﾊｧｯﾊｧ」

海「今先生呼んだから！」

どうしよう！どうしようどうしよう！！

もう今度こそ無理かもしれない。

そしたら俺っ

今度こそほんまに・・・ほんまに死ぬかもしれへんっ！
________
こんばんは！作者です。

本日でⅧが終わります。

最近少し落ち着いている海人くんと対照的に、吐いたら血が混ざってしまった廉くん。
そして、個室で頑張っている紫耀くん。
彼らの頑張りをぜひⅨでも見守ってあげたください。

続編公開しました！全てが僕たちの宝物Ⅸ