シリーズ1周年記念17 ページ31
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藤「紫耀。なんでこんなことしたの。」
紫「ごめんなさい・・。」
藤「自分の病気のこと分かってる？」
紫「はい、」
藤「じゃあ自分がした行動がどれだけ危ないことなのか分かるよね。」
紫「はい・・・。」
藤「しかも昨日体痛くなっちゃったから安静にしようねって話したの、分かってくれてたと思ってたんだけど」
紫「分かってはいたんだけど・・」
藤「いい？紫耀。先生は紫耀のことを助けたいって思ってる。だけど、勝手に外に出て危ないことされても助けられないよ。
今回は無事に帰れたかもしれないけど、本当に危ないことをしたんだよ？
見つけられたら助けられるけど、どこにいるか分からなかったら先生、紫耀のこと守り切れない。」
紫「はい・・」
藤「なんでしちゃったの」
紫「思い通りに動けないのが悔しくて・・」
藤「・・・・そう。分かった。もういいよ。」
紫「えっ」
紫「待って先生！ごめんなさい！」
先生が立ち上がってここから離れて行っちゃった！
見捨てられる？！
藤「紫耀、指貸して」
と、思ったらすぐに戻って来てくれた。
紫「えっ、うん・・」
ピーピーピー！
指に機械を挟まれるとすぐ大きな音で鳴り響いたアラーム。
藤「やっぱりね。息、苦しいでしょ。」
紫「えっ、うん・・そうかも・・・」
気付かなかったけど、確かに喉に何か詰まったような苦しさがあるかもしれない。
藤「マスクに切り替えようか。」
紫「え、先生俺のこと見捨てないの？」
藤「見捨てないよ笑。確かに最近安静ばかりで我慢させちゃってたし、もう絶対やらないって約束できるでしょ？」
紫「うん、約束します。絶対やらない。」
藤「はい、約束。その言葉先生忘れないからね。じゃあもう休もう。」
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作者名：風音色
| 作成日時：2022年1月29日 0時
