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Aはすぐに立ち上がり、腕を軽く回すと骨も内臓も無事ね…と冷静に呟いた。顔にかかった髪をかきあげると大和を睨む。
『五郎になにしたの…?』
大和は得意げに先ほど五郎を包み込んだ小さな青色のビー玉を掲げた。
大和「俺の術式だ。当人と関わり深いもの、体の一部でもなんでもいいんだが…それを所持しながら相手に触れることで封印できる。
封印には時間制限がある。当人と関わり深いものとの結びつきの強さにより決まるが…この刀は奴の愛刀だろう?何百年?いや、何千年と奴との関わりを持ったんだ。
きっと封印が解けるのは随分未来の話だろうな。
あとは俺が術式を解くか…俺が死ぬか…
仲間になれば聞いてやれる頼みもあるなぁ…
どうする?」
術式の開示がされた今、大和の封印はより強固なものとなる。実際どれほど先の話になるのか、想像にもつかない。
『あなたの仲間にはならないわ。
意地でも術式を解かせてあげる。』
そう言うとAはもう一度走り出した。お互いの呪具がぶつかり合い、激しい音と衝撃が走る。
戦いはAが押され気味である。大和は呪具の扱いが巧みであり、隙のない剣士であった。
一度距離を置くと、肩で息をするA。
攻撃を受けきれず、切られた腕や脇腹の傷からは血が滲んでいた。
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[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2021年8月24日 8時) (レス) id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
Ciel - めっちゃ面白いです!吾郎くんがかっこかわいいです。便新待ってます! (2021年8月11日 23時) (レス) id: 5e4a1d1d6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴっぴ | 作成日時:2021年8月10日 12時