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「くっ……！！」
バーソロミュー・くまは俺には目もくれず、一味だけを消す様だ。
___危害は加えない。
あの読めない表情からでも、その言葉が真実だとは
何と無く読み取れる。だが、目の前で消されなんてして信用出来るかといえば話は別だ……！
俺が再び走り出す間にも一味は一人、また一人その場から消え去っていく。
そして、遂には激昂して立ち向かったサンジも同じ様に消されようとした。
「サンジッ！！」
最早死に物狂いで疾走し、後少しの所まで来て手を伸ばすも……
「……！！ 兄さ___」
その子を掴もうとした手は空を切り、一歩が及ばないところでサンジまで消されてしまった。
「サ、ンジ……」
……救えなかった。
……また、救えなかった。
体を動かして滲んだ汗は、その一瞬の出来事で冷たさを纏い、俺の体温を徐々に下げていく。
何だか息も荒くなってきて、目の前が白と黒で点滅する感覚を覚えた。
「別の場所に飛ばしただけだ。
……お前もここからは出た方が良いだろう」
言うなれば……絶望、でその場に釘付けされた様に動けなくなった俺に、バーソロミュー・くまは他に聞こえぬ声量で告げる。
しかし、その言葉は殆ど俺の耳に入る事はなかったんだ。
「A！！」
そして、呼び掛けられたのに気が付き、顔を上げれば……狭いフードの隙間からは肉球の付いている手が見えた___
___ぱっ……！！
______
___
_
「……成る程……つまり、そういう事だったか」
地面につけられた大きな肉球の跡を見て、状況を考察する。脳は既に何時も通りの落ち着きを取り戻しており、思考は
「彼奴は逃がしてくれたんだな……この様な形で」
実際、三日間を耐えるという彼奴らの試練は、ほぼ不可能と言えるものだった。
如何して俺がこんな場所に居るのか、ということを端的に話せば……俺は少しの間空を飛ばされ、高度が落ちたかと思うとこの島にそのまま墜落した。
……全くの無傷だ。
これもバーソロミュー・くまの能力だろう。
「あ……」
想起された事柄に、思わず声を上げる。
時に、麦わらの一味もこの様な状況になっているのかと俺は疑問に思った。
「ビブルカードは……良かった、彼奴も無事みたいだ」
ビブルカードを取り出し、裏表を確認しても特に目立った様子は無い。俺は安堵で息を吐いた。
サンジが無事という事は、きっと仲間達も大丈夫だろう。
___話は逸れるが
「此処は何処だ？」
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Noah†(プロフ) - 更新待ってました(*´∀｀)ワクワクしっぱなしです…これからも頑張ってください(*´-`) (2018年1月8日 0時) (
レス) id: 16f26e4166 (このIDを非表示/違反報告)
しーた(プロフ) - 凄く面白かったです…！！更新ずっとお待ちしております… (2017年12月25日 11時) (レス) id: e6fa4e5308 (このIDを非表示/違反報告)
みかづき(プロフ) - め、めちゃくちゃいい所なのに！…すっごく面白いです！続き気になります！更新頑張ってください。 (2017年8月24日 11時) (レス) id: 40dece2299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レフト | 作成日時：2017年2月21日 2時
