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俺は駆けて行きながらも、麦わらの一味の船に攻撃をしている軍艦を注視する。
すると、其処には軍艦の甲板に砲弾を素手で投げている人影があった。其奴は、まさかの人物だった。
「あれは___モンキー・D・ガープ!?
何故此処に……ん?」
モンキー・D・ガープ
……モンキー・D・ルフィ……成る程。
「血縁者か……!!」
しかし、現に海軍は攻撃をしていて、それが分かったところで意味はない。
……あまり身を晒したくはないが、と苦い顔をしながら思うも、俺は船に向かって叫んでいるあの少年の横を走り抜ける。
そして、ガープの投げた砲弾が船に直撃しそうになっているところを___
「ふっ……!」
「兄さん!?」
爆発しないように受け止め、そのまま俺は海の水面に着地した。
「スッゲー! 海の上に立ってる!!」
大分緊急事態だろうに、呑気に人を称賛しているルフィに向かって俺は言う。
……彼処の長鼻の少年の横を通り過ぎたあの時、彼の言動で粗方察した。
「これは俺が口を出せるような事では無いと思うが___お前達はあの長鼻の少年を待っているのだろう……!?
時間稼ぎは俺がする。その内にお前達はさっさと揉め事を解決して先に行け!」
「……!! でも兄さんは……!?」
「大丈夫だ。
……またすぐに逢える」
最後に、狭いフードの視界の先に見えるあの子に笑いかけると、俺は海軍の方へ向かった。
「ガ、ガープ中将!!
こっちに海上を歩く人影がやって来ます!!」
「どうなってやがんだ!?」
恐らく、一等兵よりも上の階級の、桃色の髪をした少年と金の長髪の男がガープに報告をする。
元より耳は良い方なので、多少離れていても一応は聞こえるな。
「ほォ……ワシの攻撃を止める奴か。
……おい、貴様! 一体何者じゃ!
さっきから邪魔しおって!!」
そう言ってガープは砲弾をこちらに投げつける。
……野蛮過ぎないか、海軍。
飛んできた砲弾を手で受け止め、そのまま海に放り捨てる。
「___手出しはさせない」
守り抜いてやるんだ、彼奴らを。
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Noah†(プロフ) - 更新待ってました(*´∀`)ワクワクしっぱなしです…これからも頑張ってください(*´-`) (2018年1月8日 0時) (レス) id: 16f26e4166 (このIDを非表示/違反報告)
しーた(プロフ) - 凄く面白かったです…!!更新ずっとお待ちしております… (2017年12月25日 11時) (レス) id: e6fa4e5308 (このIDを非表示/違反報告)
みかづき(プロフ) - め、めちゃくちゃいい所なのに!…すっごく面白いです!続き気になります!更新頑張ってください。 (2017年8月24日 11時) (レス) id: 40dece2299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レフト | 作成日時:2017年2月21日 2時