【ヒロアカ】それが私。 (ページ32)

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英雄31 ページ32

？「そんな感じで、君を助けた？後は、私がキャパで倒れちゃって
十ヶ月間、意識がない状態でね。しかも、どうゆう訳か二人の意識が入れ替わっちゃてたの」

ビックリだよね！
まるで、隠し芸でもみせるかのように両手をパッと広げる女の子は
私に目を会わせるとニコッと微笑んだ。

対する私は

A 「....。」

罪悪感。
まさにその言葉が当てはまる位胸がズキズキする。

？「うおっ?.......むちゃブルーになってる。」

A 「...そりゃ...ぁ..ね」

軽いもんだって思ってた。
誰にも迷惑なんてかからないって、思ってた。

一人くらいって、思ってた。

でも、やってみて
沢山の人が心配したっていってくれて
涙まで....流してくれて。

目の前の女の子は、あんなにいたい思いまでしてくれた。
十ヶ月っていう長い時間を
私に使ってくれた.....。

そんなのもう、取り返しつかないじゃん。

目を伏せ、段々上がらなくなっていく瞼にさえ、嫌気がさす

確り、向き合えよ。
目の前の人と目を合わせろよ

なんか、言えよ。

震える唇

心の中の私が、今の私に訴えてくる

分かってる。

分かってるよ

でも、
震える唇は、開こうともしないで
ただ、隙間を埋めようとするだけ。

どうしろって言うんだ。

こんなの、どうしろって言うんだよ。

拳を握りしめ、自問自答に浸っていれば、私の拳を
暖かいなにかが包んだ。

？「Aちゃん。.......気にしなくていいよ？
安心して...いいから。」

微笑んだその子は、宥めるような口ぶりで私に話しかける

A 「でも!」

？「でもは、ナシ! 私が大丈夫っていってるから大丈夫なの!!」

大きな声に体がびくりと反応し、その影響で顔をあげれば
芯のある目が私を見ていた

何を根拠に、大丈夫何て言ってるのか、
そんなの、私には分からないけど

この、綺麗な曇りのない目に見られると
不思議と、大丈夫な気がしてならない

A 「...うん.....ありがとう。

.....ごめんなさい。」

こぼした声、そんな小さな声にも反応した少女は
私の回答に満足げに微笑んだ。