【ヒロアカ】それが私。 (ページ26)

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英雄25 ページ26

A 「....か..かっちゃ、ん!?」

恐る恐る、
また怒鳴られないようにかっちゃんに声をかけるが.....

...ね、ねむっている...だと!?

まだ春先で寒いと言うのに、芝生で気持ちよさげに眠っているかっちゃん。

風邪をひいてしまうのでは?

等と思いつつかっちゃんの体を揺すぶってみた。

A 「..かっちゃん?....おーい、かっちゃーん!」

爆豪「.....んっ.......。」

薄く開いた鋭い瞳と、桜色の唇に若干びっくりしながらも
声を出す

A 「こんなところで寝てたら、風邪引いちゃうよ？」

語りかけるように、怒鳴られないように最善の注意を払いながらそう言えば
かっちゃんは次の瞬間パッと目を見開いた。

爆豪「......A?」

A 「...う、うん。Aだけど。」

爆豪「..は、だよな.....A...だよな。」

寝ぼけているのか
何度も私の名前を呟いては、私の体に触れてくる

爆豪「...。」

A 「っ...え、あの....?」

なんだ、この変わりようは、

昼間の扱いと全く違う気がする

ポケーッとしながらも考えていると
かっちゃんは手をゆっくりと頬に滑らせる

爆豪「なぁ.....俺」

途切れ途切れに紡がれた掠れた声は、私の耳に微かに音を残す

だが、それと同時に詰め寄ってくるかっちゃんに私は頭を真っ白にさせていた。

そして

A 「近づかないで!!」

怖くなった私は、ついに叫んでしまったのだ。

それに踏まえ、かっちゃんがものすごい勢いで飛んでいく
それと同時に体が少しゆれ、光った気もした

爆豪「っ.....」

くたっと力を抜いたかっちゃんはどうやら気絶してしまったみたいだ

A 「うわ!! かっちゃーん!!」

気をしっかり持って! てか、ごめんなさい!!
なんかわかんないけど、ごめんなさい!!

気絶してしまったかっちゃんの肩を揺さぶりながら
私はまるで、いっくんのようにブツブツと声を出した

そう、無心にずっと謝っていた。