【ヒロアカ】それが私。 (ページ3)

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英雄2 ページ3

血の気が引き、床に腰をつく。
ペタン

貴「・・・うそ、なんで？
声も顔も・・・ちがうし、個性も無くなっちゃうしもう何が何だか分かんない」

なんで無個性なんかに・・・。
力の抜けた状態で床に手を当てる
　

頭の中にはうそ、なんで、どうして。といった疑問がただただ膨らんでいく。
コンコン

貴「・・・？」

不意に部屋中にノック音が響く。

コンコン

貴「・・・(だれ・・だろ・・？)」

心が崩れたような状態のまま響くその音に耳を傾けていると
その音は何回かで止み

代わりに何かが開いたような音がした

ガチャ
貴「！？」

当然のように驚きながら扉に目を向けると
開いた扉から５，６歳程度の子供がこちらの様子を伺うかのようにのぞいていた。

貴「・・・(どうしよう・・・)・・君は？」

内心は焦りながらもなんとか紡いだ声で
男の子に語り掛ける、その子に私の声が届いたのかはわからないけど
その子はおぼつかない足取りでこちらに駆け寄りながら満面の笑みを浮かべて見せた

樹「ぼく！いつき！！」

大声でそういった子に目を見開き、その子を怖がらせまいと
私は歪に微笑んでみせた。