【w.r.w.r.d.!】優等生はサボり魔

1話 日常 ページ2

春、高校1年だった私は高校2年生になり、制服のリボンも黄色から青色に変わった。今日は授業開始日だが私は授業を受けている暇などない。昨日買ったばかりの新作のゲームをしないといけないからだ


学校に着くと人に気づかれないように屋上まで階段を素早くあがった。屋上への扉には関係者以外立ち入り禁止と書かれていたが先生達には許可を貰っているので気にせず開ける。屋上に出ると私はフェンスに背中を預け、ゲーム機を取り出した。


新作のゲームのソフトをゲーム機に差し込み、起動させる。画面が出てくると、どんな物語なんだろう？どんな戦いをするのだろう？そんなわくわくした気持ちでいっぱいになる。


ゲームスタートのボタンを押した瞬間授業開始のチャイムが鳴った──


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


『ふぅ･･･』


気づけば放課後で空はオレンジ色に変わっていた。今日の授業を全部サボったおかげかゲームは終盤らへんまで進めることができた。ゲーム機をケースに入れ、鞄にしまった。鞄を肩にかけ、また素早く階段をタタタッと降りた


靴箱を開けローファーを取り出し、履いていた上靴を脱ぎ入れた。靴箱の扉を締めローファーを履き、校門まで歩く。横を見てみると初日にも関わらず運動部が練習したり筋トレをしていた


関心しつつも、校門を出て家の方角へと曲がる。･･･歩いて数十分、家に着き自分の部屋に入る。鞄を投げ捨てベッドに寝転がる


家の中はとても静かで掃除機の音も洗濯機の音もテレビの音もなにも鳴ってない。あぁ別に親が死んでるとかではないどっちも海外で働いているだけだ


ベッドに寝転がっているとだんだん眠くなってきた。目を閉じるとすぐに私は夢の世界へと旅立った

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