【悲報】同窓会に推しがいた【うらたぬき】

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｢ごめ、私ちょっと外の空気吸ってくるね｣


懐かしい友人と会話を交える度酒の勢いは増すばかりで。

大してそこまでアルコールに強くない私は完璧に酔いが回ってグロッキー状態だった

心配してついて行こうか？と問うてくれた真央には｢悪いから大丈夫、楽しんでて｣と言って1人でフラフラとホール横に隣接されたバルコニーの方まで出てきた


｢ペース配分絶ッ対間違えた…｣

頭を抑えてオシャレなベンチに腰かけ、ぐるぐるする思考をなんとか正常に戻そうと奮闘していた時だった


｢ね、君大丈夫？｣

あーー、やばいわこれ。エグいほど酔い回ってる
ほら、今だって浦田さんの声聞こえるもん。幻聴だ


｢ちょ、ほんとに大丈夫？水飲める？｣

痛い痛い、どんだけ浦田さんのこと好きなんだ私。
幻聴であろうと心配されるだなんて


｢ほら、これ飲んで。顔真っ赤じゃん｣

｢……へ？｣


間違いなく背中に感じる温もり。
私の大好きな声色とリンクしたようにさすられている背中。

思わず勢い良く伏せていた顔を上げると、そこには私の会いたくてたまらなかった人が心配そうにこちらを伺っていた


｢へ、……ぁ、？？｣

｢おい！ちょ、大丈夫！？｣



【悲報】同窓会に推しがいた

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