【悲報】同窓会に推しがいた【うらたぬき】

＃４ ページ11

｢よっ、久しぶり｣

｢あ、あっ、お久しぶりです！うらt｢ん？なんつった？｣

｢う”… お久しぶりです、わたるさん…｣

｢Aも久しぶり｣


不意に彼の男らしい手が伸びてきてわしゃわしゃと髪をかき混ぜられた


｢やっぱAは撫でやすいな〜｣

｢なんですか喧嘩売ってるんですか｣


同窓会での再会から約半年。

半ば強制的に登録された連絡先は一生使うこともないだろうしこっそり消しておこうと思っていたのに同窓会の翌日には浦田さんの方からメッセージが送られてきていた

そして、ゴリ押しされると断れない性格が災いし、休日に食事に行ったり映画に行ったりをすること十数回。

1ヶ月に２、３回は会っているこの現状に頭を抱えた。
でもどれだけ回数を重ねたって緊張するのには変わりはないし、ふとした優しさとかコロコロ変わるその表情とかに軽率に沸きそうになるし。

私が浦田さんの可愛さにノックアウトされて必死に唇を噛み締めながら悶えると｢Aってほんとに俺のオタクなんだな〜〜｣と、感心される

そうだよ紛れもなく君のオタクだよ！！！

てかただの一般オタクなのでこんな繋がりみたいなの嫌なんですけど！！！！


｢で、今日の予定は決まってるんですか？｣

｢あー、おまえ前に新しく出来たショッピングモール行きたいって言ってなかったっけ？｣


…覚えてたんですか、いつかの食事の際にポロッとこぼしたその発言を覚えていてくれる浦田さんに驚いた


｢と、言いたい所だけどその前にちょっと時間いい？｣

｢全然大丈夫です｣

｢断ったんだけど無理矢理にでも着いてくって聞かなくてさ｣


頭に疑問符を並べていると誰かに突如後ろから声を掛けられた

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