【悲報】同窓会に推しがいた【うらたぬき】

＃２ ページ4

集合時間に間に合うよう、急いで改札を抜け走る

20過ぎたいい大人がぜぇぜぇ息を切らして走るなんて滑稽にも程があるだろう

最低限のドレスコードが指定されている今回の同窓会は役員がノリノリで準備に取り組んでいたらしく、会場は都内の高級ホテルレストランの貸切で行われるとのこと。


｢こんばんは、お名前の方お願いします｣

｢あっ、杉本です。杉本A｣

｢はい、ありがとうございます。会場突き当たり左となります｣


ホテルの従業員さんに軽く会釈をすると言われた通り左側にある大ホールへと向かった

ご丁寧に ○○市立△△中学校様 と小綺麗に書かれた張り紙が貼ってある


｢うわ〜、なんか緊張するな…｣

私は大きく深呼吸をするとその扉に手を掛けた



＊



ホールへはいるなり天井に架かったシャンデリアの反射に圧巻した

｢めっっっちゃ綺麗じゃん…｣

思わず開いた口から素直な感想が漏れる


｢あ！Aじゃん！久しぶり！！｣

｢っえ、もしかして真央！？｣


数年越しに再開した友人は雰囲気は少しばかり変わっているも、私の記憶の中の友人とそのままで頬が緩む

｢今回ほぼ全員参加らしいよ、総勢170人くらい居るんじゃない？｣

｢やばぁ、、そんなに人数いたんだね…｣

｢Aは自分のクラスの人としか絡まなかったもんねぇ｣



そんなこんなで波乱の同窓会は幕を開けた

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