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真琴「…そろそろ休めば？」
「え、何が？」
あの日以降、気を抜いていた自分に渇をいれて反省し、休憩をほぼ取らずかなり仕事に集中するようになった。
真琴や隣に居るコネシマには引かれたが、部長に気に入ってもらえたのか、もっともっとと仕事をもらい、昼休憩もまともに取らず、大忙しだ。
そのせいか鬱に会うことも減った。
真琴「…鬱も心配してたよ」
「え」
心配してくれるのは嬉しい。そして申し訳ない。会えたら元気だということをお伝えしよう。
みく「おつかれちゃん！二人とも…ってAちゃんどーしたのそのお顔！？」
真琴「この子はお馬鹿だから、休憩もろくにせず仕事をもらいにもらってしてるのよ。みくからも言ってあげて？」
みく「どーしたのAちゃん……体調管理も仕事のひとつよ？」
私はみくに話した。鬱のことを。そして、勘違いしないようにしていること。
この感情は抱いちゃいけない。気付いちゃいけない。
でないと…
彼を独り占めしてしまいたくなる。
みく「？なんでAちゃんは勘違いしないようにしてるの？そんなことしなくていいのに！」
「え…？」
みく「好きなんでしょ？別に何も考えることないわ！堂々として良いのよ！Aちゃんだって、好きになって良いじゃない！私も好きな人居るし」
真琴「は？初耳なんだけど、言いなさいよ」
みく「んふふ、秘密！」
二人のやり取りをぼーっと見守る。
そっか、私、恋しても良いの…か。
ん？まてよ？
つまり私は、
みく「あら？Aちゃんったら、お顔真っ赤よ？」
真琴「ようやく気付いた？」
「あっ…」
鬱が好き…
ーーー
kn「あ、A…お帰り。って少し顔色よくなったな」
「あぁ、うん、まぁ。」
顔、赤いのバレてないよね？多分、大丈夫か。
自分の気持ちに気付くことは出来たけれど、このことは隠さないといけない。誰にも。
二人にはバレたけど隠してもらうようにした。
だって、鬱はきっと私にそんな思いを抱いていないもの。
密かに思うだけで充分。
kn「今夜はさ、仕事休んで飲みに行かね？」
「メンバーは？」
kn「あ？二人でだよ。行こうぜ？」
「え…」
珍しくコネシマは耳を赤くしてそう告げる。
それって…
………
まさかね。恋愛ドラマの見すぎよね。
断る理由もなく二つ返事でOKをした。
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作者名：ほたて | 作成日時：2022年12月23日 17時
