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大山A 26歳
社会人
平凡な人生を歩んできた。

ーーー

いきなりだけど、異性からボディータッチされたらどう思う?
やっぱりさ、自分のこと好きなんかなとか、気があるんかなって思うよね。私も最初はそうだったんやけどさ。

相手にもよるよね。嫌いな上司とかやったらイラってくるし。問題にもなるよね。

まぁ、私にしてくるのは同期の鬱ってやつなんだけど。

あいつ、女好きって噂あるんだよね。彼女が居ない期間が無いとか。まぁ、実際イケメンだし、モテそう。とは思う。

だから、最初はえ!?私に気があるのかな…とか思ってたけど、よくよく考えたら平々凡々な私なんかにそんなイケメンが好きになるとか無いよね。まず第一私なんかと釣り合うわけがない!

てことで、勘違いを起こさないように、私は気を張ってるって訳。ここまでOK?

真琴「A、話長い」

「え?」

今私が思ってることを同期の真琴に話したが、冷たい顔をされた。ねぇ話し聞いてた?

真琴「てかそれ、好きなんじゃないの?」

「好きじゃない」

ほんとに聞いてたんか!?

「大体あの人が私のこと好きな訳無いでしょ!?」

真琴「わからんよそれは」

いや、私にはわかる。きっとボディータッチは哀れみだよ。あ、こいつ彼氏居ないねんな…可哀相やな…ちょん。みたいなね。

つまりそーいうんじゃない。

?「なに話してんの?」

真琴「あ」

肩にふっと手が置かれる。きた、この男らしい手は!

「…鬱」

ut「お疲れAちゃん、真琴ちゃんも」

真琴「おつー」

鬱の方を見るとにこりと微笑まれる。おっと危ない。油断した。

彼はそのまま食事をしていた私の隣に座り、ラーメンを食べる。
そしてまた、なに話してたん?と聞いた。

静かに真琴を見つめ、話をそらせよ〜とビームを送る。

真琴「ま、世間話よ。隣の部署の黄原さんイケメンやなぁとか」

ut「あぁ、シャオちゃん?まぁ、イケメンやなぁあいつ」

黄原…シャオロンと呼ばれる彼は外向的で優しい。こんな私にも話してくれる人だ。

ut「Aちゃんもそー思う?」

「え?まぁ、うん。」

そう言うと鬱は、えぇー、妬けちゃうなぁと言っていた。何故。

ut「てかAちゃん、熱ある?顔赤いで?」

と、彼は手を
私のおでこに当てた。



「ないよ。多分、暖房にあたりすぎただけ」

ut「あーね。ま、しんどいなら早う言いなよ?」

「うん。ありがと」

私は席を立ち、鬱と真琴と別れて、しゃがみこむ。

油断大敵とはこのこと。

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作者名:ほたて | 作成日時:2022年12月23日 17時

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