1年A組の中原さん

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1年A組の中原さん。
一言で言えば、不思議な人(変わった人)だった。

いつも通りの日常だった。
もう慣れた道を通って、朝学校に行けばいつも通りの日常にナイフを刺すが如くヒーロー科にいきなり転入生(変わった人)がやってきた。

その人が来てから、1年A組は驚きや刺激で満たされた。

中原さんいつもへらりと笑っていて、自分の手の内を見せようとは絶対にしない。

中原さんは腕には包帯を巻いて、首にも包帯を巻いて。まるで、ミイラマンといっても過言ではなかった。

でも、時折ふと見せる表情は何だろうか。
子供がしてはいけない目(殺意を抱いた目)をするのはなぜだろうか。
時折、何かを懐かしむように空を見上げるのはなぜだろうか。

笑っていても、それが貼りつけた笑みに見えてしまうのはなぜだろうか。

僕らが育ってきた環境と

彼女が育ってきた環境は

余りにも

違いがありすぎた。

殺戮と

平和

死と

生

彼女のことを理解していると思っていたのは

ただの、勘違いにしか過ぎなかった。

．執筆状態：完結