NARUTO"最後の約束と一雫の奇跡"

第４０話 誓い ページ40

水月「…はぁ」


水月はため息をついた。


水月「君みたいな人初めてだよ…」

ナルト「…？」

香燐「(サスケとは正反対の思考だな、あいつ…。…そういえば、あの二人今頃なに話してるんだ!?)」

重吾「…」


ナルトは目を細めた。


ナルト「とにかく！サスケもAも木の葉に戻らせる！それでこれから変わっていけばいい！」

カカシ「めちゃくちゃなまとめ方だね」

サクラ「それがナルトよ」


ナルトは眉根を寄せた。


ナルト「(サスケ…)」



◇◇◇


《サスケside》


A「サスケ…わたしは…」


オレの腕の中でAが言った。


A「わたし…本当に、ずっとあなたに裁かれることを望んでた。…いや、"望もうとしようとした"。…でも、でも、本当は…」


Aは涙目でオレを見上げた。


A「やっぱり…サスケが好き。ずっと一緒にいたいの…。離れたくない…。イタチと同じ罪をおかしたことは本当に悪いと思ってる…」

サスケ「…」

A「暁に入ったのは…あなたに嫌われたくなかったから。イタチに、頼んだの。わたしを連れさらうように見せかけて一緒に逃げようって…。イタチはうなずいてくれた。…『サスケはおまえが好きだから、おまえを連れていけばオレへの憎しみが強くなる』って、利用した…。
…ごめん。逃げたりして。一人にして…」


涙がぽたぽたこぼれる。


A…。


オレはおまえのことをわかっているつもりだった。


だけど…なにも知らなかったんだな。


おまえが…そんな気持ちを抱えていたなんて。


オレを…兄さんと一緒に守ろうとしてくれていたなんて…。


オレはたまらなくなってAの額にキスを落とした。


A「サスケ…///」

サスケ「…泣くな」



今度は唇。

向きをかえて何度も、何度も…。

こいつが、愛しい。

そんなこと、会ったときからきづいてる。

こいつのすべてを…守りたい。

オレだけのものにしたい。


A「…ん」

サスケ「…」


憧れていた。

ずっと欲しかった。


サスケ「…A」

A「…サスケ？」

サスケ「…愛してる」

A「…！」

サスケ「…もう逃がさない。おまえは…オレのものだ。だから側にいろ…離れるな」


もう手放さない。


サスケ「おまえがオレを嫌いになっても、離さない…オレだけを見ろ」

A「サスケ…」


Aは顔を真っ赤にしてニコッとうなずいた。


A「わたしも…愛してる」


オレたちは誓いのキスを交わした。


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