転生者はウタの兄 【ワンピース】

本当は… ページ5

そのまましばらくふらついていた
そろそろ帰ろうと思い経路に着く

『？』

いつもの信号機
そこに姉貴たちはいた

まだいたのかよ
しかも友達増えてるし…

と思いながら近づく

「弟が実は頭良かったって…」

「やばっ
弟完璧じゃん」

「私フラれた」

「そりゃそうだ！」

まだ俺のこと話してんのか…
高校生って暇なのか？

姉「私…帰る……」

姉貴の顔が死んでる
え、そんなに嫌だったのか
俺に負けるの

姉貴は青信号を渡る
俺も信号に近づく

「え！弟じゃん！！」

うるせぇ

姉貴がトボトボ歩くのを後ろから追う

ﾌｧｧｧｧﾝ

クラクションの音

立ち止まる姉貴

右からは自動車

『！』

ﾄﾞﾝｯ

気づけば俺は…

姉貴「…男主！！！」

姉貴を押し退けてはねられていた

姉貴は俺の名前を呼ぶ

いつの間にか、名前すら呼ばれなくなった俺
姉貴から名前を呼ばれたのはいつぶりだろうか

ﾄﾞｻｯ

地面に叩きつけられたかのような痛みを全身に感じる

姉貴「っ男主！男主！！」

姉貴は涙を流して俺に駆け寄った
そのまま俺に触れて泣き叫ぶ

なんで俺、姉貴を助けたんだろ

嫌いな筈なのに

どうでもいい筈なのに

あぁ、そっか

嫌いじゃないんだ

ほんとは俺

姉貴も母さんも、父さんも

家族が……

大好きなんだ

………

「午後6時ごろ、○○交差点にて中学生のA男主さんが交通事故で死亡しました」

………

？「君は優しいんだね…」

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