214［君が残した運命］ ページ14
櫻井 side
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あれから何年が経っただろう。
俺たちは今日も変わらず、アイドルをしている。
二宮「いらっしゃいませぇぇぇ！！！」
イエェェェェェエエエエエイッ……
世間では徐々に５人の嵐が定着しつつあった。そう思っているのは俺たちだけかもしれない。
会場に視線を向ければAカラーを見にまとった者やAのうちわを持つ者がまだまだ多く見受けられる。そんな人間を見つける度に俺たちは嬉しくなるのだ。嵐からAが抜けても、今もなおAを想ってくれている、それが嬉しくてたまらない。
各メディアもAに対するを質問をしてくる事はなくなった。いつだったか、とある番組でAのヒストリーを特番として取り扱う事があったが、それは批判的なものではなく、Aがどのような人間で、どのようなアイドル生活を送って来たか、と言うものであった。番組内で俺たち５人にAに対する質問をぶつけられたが、その質問には素直に答えさせて頂いた。Aのファンに、Aを知らない人間に、少しでも多く宇佐美Aと言うアイドルを知ってもらいたい、そんな思いで。
Aが担当していた番組や企画も、多くが俺たちに振り分けられた。仕事量は増えたが、その分充実感も増え、仕事の楽しさを身をもって感じる事が出来た。
松本『 Smile Again ひとりでは 』
相葉『 Smile Again いられない 』
櫻井『 とまどうほど切実な 』
大野『 祈るような 恋は嵐 』
あれからAには会っていない。
居場所も何もわからないのだから当たり前ではあるが、俺たちは誰一人として会う努力をしなかった。それがAの願いだから。
しかし数年前、突然俺たちの目の前に現れたのは桃井実子だった。驚きを隠せない俺たちに、桃井実子は無言で一枚の紙を差し出し、そのまま背を向け去って行った。
その紙には大きく歪な字で、しかし力強く、「あらし」と書かれていた。
桃井実子が俺たちの目の前に現れたと言う事、紙に書かれた「あらし」と言う文字、それがどんな意味を持つのか。俺たちが問う事はなかった。
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彩佳(プロフ) - めちゃくちゃ感動しました、ほんとに、涙出ました... (2023年3月29日 8時) (
レス) @page16 id: 0b4dc78848 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - 号泣しました、今の大切さ学びました。 (2021年9月3日 16時) (レス) id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
skomiya0617(プロフ) - 泣きました。ステキなお話ありがとうございます (2020年5月8日 23時) (レス) id: 8e4b334675 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - あまり小説を見て泣かないのですが。泣いた。ただただ泣いた。ホワイトちゃんを愛する赤さんの気持ち。青さんの覚悟。黄色さん始めとする3人の思い。その思いと覚悟が交錯して絡み合って…。泣きました。感動するお話をありがとうございます。 (2020年3月19日 16時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - お話とても感動しました！最後のビデオが見たいのですがパスワードが分かりません(´；ω；｀)教えて頂きたいです (2019年12月24日 1時) (レス) id: 3fdaaf6b07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rii!
| 作成日時：2017年3月21日 20時
