検索窓
今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:149,008 hit

家族 ページ10

まふまふside


「…A、まりあさんと連絡とってる?」

僕がそう聞くと、Aは僕の身体に腕を回したまま、力なく首を振った。
まりあさんっていうのはAのお母さんのこと。
1年前、Aが家を出ていくとき、泣いてAを引き止めていたのを思い出す。

「彼以外の連絡先は、消されちゃったから…」
「はぁ?そんなことしてたの?最っ低だなほんと。じゃあ、僕のスマホ使って。」
「え…?」

スマホを差し出すと、Aは不安を滲ませた表情で
スマホと僕の顔を見つめる。

「まりあさん、Aの声が聞きたいって言ってたよ。
 彼氏のことも、話してみたら?きっとわかってくれるよ。」
「む、むり…だって私、1年もほったらかして…」

きっと怒ってる、許してくれるはずない、と震えるA。
僕はゆっくり肩をたたいて、Aを安心させて、再びスマホを渡す。

「許す許さないの前に、みんな怒ってないよ。だってほら、現に僕怒ってないじゃん。」

そう言うと、Aは驚いた表情で僕を見た。

「お、怒ってなかったの?」
「当たり前じゃん!え、怒ってると思ったの?w」
「お前があんまり必死な顔するから、Aさん勘違いしちゃったんでしょ。」

そらるさんがさも当たり前みたいな感じで言う。
するとAが、「それもそうだけど」とうつむいて言った。

それもそうなのね(´・ω・`)

「私、まふくんにひどいこと言っちゃったし、怒ってるんだろうな、って……」
「あ、あれはまだちょっと怒ってる。だって、僕はAのそばにいたかったのに、
 Aに もう会わないで なんて言われたら…」
「ちがうの!」

下を向いていじける僕をみて、Aが声を大きくした。

「ほんとはあれ、まふくんを守りたかっただけなの!
 私と一緒にいるとこ彼に見られたら、まふくん、きっとひどい目に遭うからっ…」

うん。知ってたよ。
優しいAのことだから、そんなことだろうな、って思ってた。

でもね、A。

「僕は、どんなひどいことされても、Aと一緒にいたいよ。」

だって、僕は君が大好きだから。
君にとってはただの幼馴染かもしれないけど、僕にとっては君は特別な存在。




ねえ、君は?




_____________________________________________

お気に入りが2桁になってる!

コメントまで…!!(歓喜)

本当にありがとうございます…!!!

*2→←*3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (229 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
549人がお気に入り
設定タグ:まふまふ , 恋愛 , 歌い手   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

夕焼涙雫(プロフ) - 栗原 真白さん» 面白かったですよいー(*ゝω・*) (2018年9月23日 6時) (レス) id: 76522a65f0 (このIDを非表示/違反報告)
栗原 真白 - 夕焼涙雫さん» ほ、ほんとですか…?!嬉しいです、ありがとです…!! (2018年9月22日 19時) (レス) id: 0170d3c859 (このIDを非表示/違反報告)
栗原 真白 - Canpasuーキャンーさん» ありがとうございます(*>ω<*) (2018年9月22日 19時) (レス) id: 0170d3c859 (このIDを非表示/違反報告)
夕焼涙雫(プロフ) - 完結じゃー!時間がある時(=休日)に読み返そう (2018年9月20日 6時) (レス) id: 76522a65f0 (このIDを非表示/違反報告)
Canpasuーキャンー(プロフ) - 完結(?)お疲れさま!そらるさんの次回作、楽しみにしてるよ! (2018年9月19日 20時) (レス) id: 1cab1691ff (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:青瀬真白 | 作成日時:2018年6月26日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。