黄色(センラside) ページ19
無事にAちゃんの名前を知れた所で、俺は早速距離を縮めようと質問を考えた。最初は無難に好きな食べ物とかがええかな？
『名前ちゃんはさ…』
「折原さぁーん！何か飲みますか？」
しかし質問を口にする前に、彼女の友達に遮られてしまった。思わずむっとしたが、よく見てみれば俺もAちゃんもほとんどグラスは空に近い。
何を飲もうか迷っていると、Aちゃんがおずおずとドリンクメニューを差し出してくれた。
(ほんま、この子よう気付くなぁ…)
彼女の気遣いに感謝しながら、俺はドリンクメニューを覗き見る。
「Aちゃんもそろそろ飲み物なくなりそうやけど、何か頼む？」
『え、えっと…』
そこそこに良いお店だからか、結構種類あるなーと眺めていると、ある写真が目についた。
「あ、これノンアルコールカクテルやって」
『美味しそう…』
「じゃあ、これにしよか？店員さん、これ2つで！」
俺の、センラの、イメージカラーである黄色のノンアルコールカクテルを指差せば、彼女はすぐさま頷いてくれた。
カーディガンも黄色やし、よく見てみれば目元のアイシャドウ？も黄色のように見える。もしかして黄色好きなんかな、と内心そわそわしながら、俺も同じものを頼んだ。
「ありがとうございます…」
『ええのええの、好きでやってるだけですから』
「折原さん、カッコいい〜！」
「よ、イケメン！」
『拓海も十分イケメンやろ〜』
Aちゃんにお礼を言われたけれど、今のカクテルについては「美味しかったら配信で喋ろう」という下心もあったから、そんなに気にしないでほしいという思いを込めて、砕けた言い方をした。
お友達さんや拓海から茶々を入れられて、正直面倒くさかったが、あんまり無視し過ぎるのも良くないかと思って、少しの間構ってやる事にする。
「はいはい！好きな女の子のタイプとかありますか？」
『んー、好きになった子がタイプ、かなぁ…』
「えー！素敵！」
「じゃあ、一目惚れするタイプですか？じっくり好きになっていくタイプですか？」
Aちゃんのお友達の質問にうんざりしながら、チラリとAちゃんの方を見る。Aちゃんも俺の方を見ていてくれたらしく、パチリと目が合った。その事に嬉しくなった俺は、ちょっと攻めてみる事にした。
『んー…あんまり一目惚れはしない方やと思うけど…恋は落ちるものってよう言うしな？』
問いかけるようにAちゃんの方を向いて言えば、彼女は曖昧な表情ながらも頷いてくれるのだった。
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紫苑(プロフ) - リリトさん» リリトさん、コメントありがとうございます！ そんな偶然があるんですね？！自分で名前を設定しておきながら驚きました笑 (2020年11月9日 19時) (
レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
リリト - 漢字は違うけど、本名同じ人おったｗｗ (2020年10月22日 17時) (レス) id: 5c9bfe90e0 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - ひよりんさん» こんばんは。メッセージを返信させて頂きましたので、ご確認頂ければ幸いです。 (2020年8月22日 0時) (レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - こんにちは。メッセージ送らせていただいたので、見ていただければ幸いです。 (2020年8月21日 21時) (レス) id: 222226e292 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - センラさん推しさん» センラさん推しさん、コメントありがとうございます！ 神様だなんて畏れ多いです…！ですがありがとうございます、嬉しいです。 これからも頑張りますね！ (2020年3月18日 22時) (レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑
| 作成日時：2019年11月1日 18時
