プロローグ ページ2
深山A。
今年で大学2年生になる、どこにでもいる平凡な女子大生。
親元を離れ、社会人の姉と二人暮らしをしている。…とはいえ、姉は彼氏さんの家に入り浸っていて、実質独り暮らし状態なのだけど。
姉は大学生の時に今の彼氏に出会って、時々喧嘩をしながらも今までずっとラブラブである。そろそろ籍を入れるのではないか、と私は勝手に予測している。
そんな姉とは対照的に、私は「年齢=彼氏がいない歴」でここまで生きてしまっている。そろそろ彼氏の1人や2人くらい作ってみたいが、どうにも同世代の男の子達と話すのが苦手で、会話が続かないのだ。
そんな、GW明けのある日。私は1週間ぶりに再会した友人の瑠璃に両手を合わせられていた。
「ね〜！A、お願い！」
『で、でも…私が行っても…』
「大丈夫！向こうも大人だからそんな気にしないって！」
1年生の後期の授業で仲良くなった瑠璃はいわゆる「キラ女」と呼ばれる部類の女の子だ。いつもファッションやお化粧には気を遣っていて、インス映えのお店にも詳しい。
「今回は25歳のサラリーマンとだから！」
『えー…でも私が合コン行っても…』
瑠璃のお願いとは、「合コンに人数合わせで参加してほしい」との事だった。
これまでも瑠璃に頼まれて合コンに参加した事はあったが、どうにもあの空気が苦手で、楽しいと思った事は無い。
「座ってるだけでいいから！ね？」
『うーん…』
「もう頼れるのがAしかいないの！お願い！」
『…じゃあ』
「やった！ありがとう！」
結局、私が根負けして、合コンには行く事にした。キャッキャッと喜ぶ瑠璃は本当に嬉しそうで、こんなに喜んでくれるなら、まあいいかと思ってしまう私は相当のお人好しなのかもしれない。
「今日は4対4だから！あと、社会人だからスタートは19時からね！お店のURLは今LINEで送ったから、10分前にはお店に来てね！じゃあ、また後で！」
怒濤の情報量を置いて、瑠璃は他の友達のもとへと行ってしまった。入れ替わるように教授が教室に入って来たので、急いで姉にLINEを送る。
Aごめん、今日は晩御飯は外で食べて帰ります
ちゃんと送信できた事を確認して、私はスマホを鞄の中に仕舞い込んだ。
「はぁ？！マジで？！」
教室の後ろから瑠璃の叫び声が聞こえた気がしたけれど、さっきの話関連ではない事を祈って、私は講義に集中するのだった。
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紫苑(プロフ) - リリトさん» リリトさん、コメントありがとうございます！ そんな偶然があるんですね？！自分で名前を設定しておきながら驚きました笑 (2020年11月9日 19時) (
レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
リリト - 漢字は違うけど、本名同じ人おったｗｗ (2020年10月22日 17時) (レス) id: 5c9bfe90e0 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - ひよりんさん» こんばんは。メッセージを返信させて頂きましたので、ご確認頂ければ幸いです。 (2020年8月22日 0時) (レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - こんにちは。メッセージ送らせていただいたので、見ていただければ幸いです。 (2020年8月21日 21時) (レス) id: 222226e292 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - センラさん推しさん» センラさん推しさん、コメントありがとうございます！ 神様だなんて畏れ多いです…！ですがありがとうございます、嬉しいです。 これからも頑張りますね！ (2020年3月18日 22時) (レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑
| 作成日時：2019年11月1日 18時
