ココロの中、丸見えです【歌い手】

＊ ページ36

リスナーさんが聞いたら卒倒するかもだけど私は寒気しかしない。今めっちゃ暑いけど汗ダラダラだけど、今度は冷や汗かいてきた。


「Aは可愛いよ。他のみんなが言ってないだけで、俺は可愛いと思ってる」

「ハイハイ。いつもありがとうね」


いぶくんは会う度会う度に可愛いって言ってくれる。私の中の好感度も断然高"かった"。

……そう、過去形である。今、私の中で彼に対する好感度は下がりつつある。いや、下がってる。かなり下がってる。


「…本気と思ってないでしょ？」

「マサカ、オモッテマスヨ」

「カタコトなんだけど」

「思ってます！！」


いぶくんは距離をジリジリと詰めてくる。なんか目も怖い。


「Don't come here！！」

「英語で言ってもムダムダ」

「いぶ、くん」

「……オトコってね、みーんな、オオカミなの。ケダモノなの。だから気をつけないと」


ダン！！と強く壁を叩く。いぶくんに壁ドンってやつをされていた。


「Aみたいに可愛いコはあっっという間に食べられちゃうの。……分かった？」

「は、はい……」


…………や、やべぇ。いぶくんに…トキめいてしまっている…。





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『(好きすぎて、ほんっっっとにやばい……)』

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