ココロの中、丸見えです【歌い手】

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「ほんまにハーゲン〇ッツ買うてくれた…。しかもみんなの分まで」

「まーね。全部食べたら駄目だよ」

「全部食うか。Aやないんやから」

「喧嘩売ってんのか」


(胸毛引きちぎるぞ)


センラくん良いこと言ったと思ったらその後、突き落とすから凄い複雑な気分になるんだよなぁ。

……おっといけないいけない。聞かないと。本来の目的忘れるとこだった。


『センラ 好感度：990』


(なんでA、俺だけコンビニ誘ってくれたんやろ。……これってよくよく考えたらデートやん。ふへへへ)


いや笑い声キモいな、ふへへへって。変態みたいに笑ってたからすんげぇキモかったよ、センラくん。


「せ、センラくん」

「どうしたん」

「私の事どう思ってる？」

「チンパンジー山の女王」


(A可愛い、可愛すぎる。キョトンて首傾げてんの可愛いわ)


お前ら打ち合わせしてる？ってくらい同じ答え返ってきてビックリしている。そして前の人たち同様、答えがほぼ同じで安心している私がいる。


(やばい、Aが天使過ぎてセンラのセンラが大変な事になりそうでコワイ。もういっその事ホテルに連れ込んで〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇しよっかな)


──ダメだ、この人もヤバい人種だった。〇の中はそらるさんと志麻さん以上にヤバい。


(ん？ちょっと待って)


このままセンラくんとそらるさんの家に行く前にホテルに連れ込まそうなんだが。偶然の産物が生んだのか、今ちょうどビジネスホテルの前。


…コレヤバイ？ヤバイカナ？


すっごい自意識過剰な女みたいだけど心の声がガチだったのよ。本気と書いてガチなのよ。


「…センラくん！！」

「な、なんなん」

「はい、あげる。私もう帰るから！！！皆によろしく言っといてね！！絶対全部食べんじゃねーぞ！！」

「あ、ちょ、」


アイスの袋を渡して咄嗟にその場から逃げた。ゴメンよセンラくん。君が嫌いなわけではないんだ。





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『(………ほんまにホテルに連れ込みそうになってしもうた……。俺あかんわ、マジで)』

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