青い鳥を始めたら有名になった件について【歌い手】

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2人で歩いてKaIさんが行きたがっていたカフェに着いたは良いのだが、出来たばかりということもあって店内はかなりの賑わいを見せていた。
どこぞのコーヒー店と同じように、注文をすれば店内でも店外でも楽しめる制度を取り入れているだけあって客の出入りが激しい。


「わー、これどうしましょう」

『バラになってもいいなら座れるみたいだけど』

「アタシ先生と一緒がいいから、相席でも頼んでくるわね」

『……おう』


じゃ、と私に手を振って店内へ進んだKaIさんを見送ると、入口で女性店員さんからメニュー表を渡された。

……少し話を戻すけど、KaIさんの天然タラシ発言ってどうやったら出てくるんだ。女性経験が多い訳でもないのに、何なんだあいつ。ホストかよ。女オトすのなんな朝飯前だってか？あ？(言ってない)


そんな事を考えていると自分の番が回ってきたので、取り敢えず私用のアイスコーヒーとKaIさん用のキャラメルマキアート(キャラメル増量)を頼んでおいた。

店内で飲むと伝えた時の「此方からお出し致しますね」と言った店員さんの笑顔が眩しくて死にそうになった先生でございます。



『(で、KaIさん何処だよ)』


笑顔が眩しい店員さんからトレーに載せられて渡された飲み物を持ちつつ、辺りをきょろきょろと見渡すと少し奥の席にいたKaI先生と目が合い彼はこちらに歩いてきた。


「相席してくれる人見つけたわ。
って、これキャラメルマキアート？めっちゃ美味しそうなんだけど。え、やばみ。飲めない、どうすんのよ」

『いや飲むんだよ。飲み物なんだから』

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