イベントが決まっただけでこんな話題になる？【歌い手】

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『……ん、』

ひんやりとした空気を肌に感じて目を覚ませば、外は朝日が登り始めた頃。ソファに座ったままで寝てしまったせいか首が痛い。

痛む首を押さえながら、悲惨な事になったテーブルの上を見る。
空の缶ビールが数本、コンビニで買った安いワインが1本、そして飲みかけの焼酎が1杯。
うん、これは飲みすぎだ。
テーブルの横ではRiKuがぐっすり寝ていて、簡単に起きそうにない。

『…朝食でも作ってやりますか』

昨夜、自分は一口たりともアルコールを摂取していないので酔ってる訳がなく、首が痛いことを除けばいつも通りの朝だ。

6枚切りのパンをオーブンで2枚焼いてる間に、顔を洗って歯を磨けば、パンはちょうど焼き終わった頃。焼いていたパンを取り出して、また2枚焼き始める。
野菜室からレタス、冷蔵庫からハムを取り出して分けておく。

そこまでしてから、リビングのカーテンを開けた。

『おーい、RiKuさーん、起きてー』
「……なに、もう朝？」
『Yes、もう朝』
「…無駄に発音いいのむかつく」

目を擦りながら起き上がったRiKuは、机の上にある残骸を見て顔をしかめた。

「え、これやばくない？記録更新じゃない？やっば、アタシめっちゃ飲んだじゃん」
『初っ端のお店でワイン3本飲んで火が付いたんでしょ。朝ごはん作ってるからそれ片付けといてね』
「アタシの記録が…！」
『そんなん捨てろ！』

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