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玄関の所にある全身鏡で身なりを確認してから、家主のRiKuと向き合った。

『んじゃ、お世話になりました』
「新曲の音源送っとくから早く覚えて歌ってね」
『……へい』

お邪魔しました、と扉を閉めて久しぶりに外の空気を吸う。綺麗とも言えない都会の空気が今は澄んでいるように感じた。これが引きこもり本能。

RiKuの家を後にしたら、もう急ぎでやることはない。曲を覚えるのは2日もらえれば余裕で間に合う。
忙しかった昨日の夜が嘘のようだ

スマホを開いてテキトーに音楽を流しながら、人混みに紛れていく。この時ばかりは自分の小ささをありがたく思う。

瞬間どこかで見たことのある人とすれ違って、思わず足を止めた。振り向けば、その人もこちらを見てる

「……すいみぃさん?」
『………そらるさん?』

感動の再会(嘘)
マスクをしていても彼だと分かったのは、鮮明に記憶が残っているから。

「作曲終わりましたか?」
『あ、はい…。後は私が覚えてアップするだけです』
「…俺、新曲楽しみにしてます。」

眠たそうな目尻を下げて、柔らかく笑うそらるさん。普通にイケメンである。

『何か用事ですか?』
「SPのシングルを予約しにいきます。今CD全部集めてるんで」

ちょっと嬉しそうなそらるさんは、何処かそわそわしていて早く行きたいんだろうなと思わせてくれる。

そうか、今日は私達のシングルの予約開始日か。

『…予約ってことは、初回限定版ですかね?』
「限定版も通常版も買いますよ?」

…この人、実にやりおる


ーーー

※追加設定

・SPは何枚かシングルを発売していて、今回そらるさんが買おうとしてるのはアニメの主題歌になったもの。
(アニメの設定は作者が勝手に考えました。実際はありません)

・シングルについてくるDVDには、毎回メイキング映像があるので、発売当日はすぐに売り切れてしまうらしい

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-naki-(プロフ) - すいみんさん» そうなんですか!?私のスマホから出てこなくて……。 (2018年9月13日 17時) (レス) id: 51c4e75278 (このIDを非表示/違反報告)
-naki-(プロフ) - わっち(元あんぱん)さん» ありがとうございます!今は第4章(?)あたりまで進めました!是非読んでみてください( *´艸`) (2018年9月13日 17時) (レス) id: 51c4e75278 (このIDを非表示/違反報告)
-naki-(プロフ) - らいとさん» ありがとうございます! (2018年9月13日 17時) (レス) id: 51c4e75278 (このIDを非表示/違反報告)
すいみん - 志麻くんのマークは「おうかん」で変換されると思います。笑笑 (2018年9月13日 16時) (レス) id: 992bf3e2dd (このIDを非表示/違反報告)
わっち(元あんぱん) - 面白いです!頑張ってください! (2018年8月1日 23時) (レス) id: 0d20ddbd04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:-naki- | 作成日時:2018年2月3日 10時

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