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その日の夕方
「おっじゃましまーす!」
『お邪魔されます』
「やっぱりMIXはすーの家でやる!」とか言い出し始めたRiKuは、通話を切ったあと10分もかからないうちに家にやって来た。
無駄にお洒落な格好が地味にむかつく。
「すーの家は久しぶりね。なんも変わってないわ」
『そう?』
「相変わらずキッチンが妙に綺麗なとこを見ると料理してないのが分かる」
『余計な所は見なくていい』
RiKuは持ってきた荷物を机に置くと、ソファの前に腰を下ろす。
私は彼のために麦茶を用意し始めた
『泊まるっていつまで?』
「明後日くらいまでのつもり」
『明後日?明日じゃなくて?』
用意した麦茶をRiKuに渡す
「ありがと」と受け取ったRiKuは、麦茶をひと口
「明日は美容室行くの」
『…それなら尚更、明日まで泊まればいいのに』
「違うわよ!アタシだけじゃなくて、すーも一緒に!」
『………ほ?』
「一緒に美容室行きましょうねって言ったでしょ」
拗ねたように頬を膨らませるRiKuの隣で、思わず私は頭を抱えた。
何故そういうのは先に言わない?私に予定が入ってたらどうしてた?とも、言う気力すらない。
彼の突飛な言動は毎度のことだが、未だに慣れず。
『いつも急すぎッスよ』
「忘れちゃうから仕方ないじゃない」
『忘れるって…美容室はいつから予約してたの?』
「1ヶ月前」
『どうして言わないんだ』
男のくせに「てへへ」と笑うRiKu
…もう、殴っていいかな。
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-naki-(プロフ) - すいみんさん» そうなんですか!?私のスマホから出てこなくて……。 (2018年9月13日 17時) (レス) id: 51c4e75278 (このIDを非表示/違反報告)
-naki-(プロフ) - わっち(元あんぱん)さん» ありがとうございます!今は第4章(?)あたりまで進めました!是非読んでみてください( *´艸`) (2018年9月13日 17時) (レス) id: 51c4e75278 (このIDを非表示/違反報告)
-naki-(プロフ) - らいとさん» ありがとうございます! (2018年9月13日 17時) (レス) id: 51c4e75278 (このIDを非表示/違反報告)
すいみん - 志麻くんのマークは「おうかん」で変換されると思います。笑笑 (2018年9月13日 16時) (レス) id: 992bf3e2dd (このIDを非表示/違反報告)
わっち(元あんぱん) - 面白いです!頑張ってください! (2018年8月1日 23時) (レス) id: 0d20ddbd04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:-naki- | 作成日時:2018年2月3日 10時