御堂筋翔の初恋奮闘記【弱虫ペダル】 (ページ9)

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高校生編:1 ページ9

《Aside》

『も〜、大丈夫やって、な？私もう学校行くから、うん､､､行ってきます』

電話越しでもばあちゃんは相変わらず心配性やなぁ

ま、唯一の孫が高校生で離れた"京都"で一人暮らしするんは

心配なんは当たり前か

『みどくん、帰ってきたで､､､』

窓から隣の家をカーテン越しに見る

最も彼の姿は見えないが

鏡の前に立って確認する

前髪OK。

後ろ髪OK。

"ヘアピン"OK。

京都に帰ってきたこと、みどくんの叔母さんやユキちゃんは知ってはるんよ

帰ってきて1番に訪問したら、本人は不在やったからユキちゃんの発案で入学式まで内緒にすることにしたんや

びっくりするとええなぁと思いながらあの頃から変わらない愛車のロードに跨る

一人暮らしやからアパートがええなぁ思うてたら、みどくんちの隣にはアパートがあったことを思い出した

せやからそこに決めたんやよ

みどくんちの前に立った

何や緊張してくるわ

意を決してインターホンを押す

叔母さん達の協力でみどくんが出てくるように細工してくれてるらしいんやけど

今、離におるとかないよな､､､？

すると、鍵が開いて

引き戸が少しずつ開いた

「どちらさんですか」

え、

でか

逆にこっちがびっくりしてなんも言わんでおったら、目ぇ細められた

怪しまれとる、！

『え、あ、あの､､､はやm((「あ、」

気づいてくれたんやろか､､､？

「き、キミィ､､､もしかして、

A､､､ちゃん？」

『､､､おん、！久しぶりやね、みどくん』

今度はみどくんがびっくりしたのか目を大きく見開いている

いや、目もでかッ

「なんでキミィがここに、おんの､､､？」

『高校生やからギリギリ一人暮らしが許されたさかい、こっちに戻ってきたであります』

会話がなんかぎこちない

「てかキミその制服､､､」

『あんな私も偶然に京都伏見高校なんや！それ聞いた時はホンマにびっくりしたわ笑』

「なんやまだ実感湧かんわ、」

『それは私もや笑ほな、学校行こか』

「荷物持ってくるわ､､､」

そう言って離の方に消えていったみどくん

しばらくすると戻ってきて同じようにロードに跨った

『高校までの道わかる？』

「キミィ道覚えてへんの？ﾌﾟｯｸｸｸﾌ」

『なんやみどくんえらい毒舌になったなぁ？』

「キミはなんも変わってへんね」

目指すは京都伏見高校

今日から夢見たみどくんとの高校生活が始まる