御堂筋翔の初恋奮闘記【弱虫ペダル】 (ページ27)

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《Aside》

広島駅に着いて新幹線から電車に乗り換えて呉駅を目指した。今日が祝日やからか駅はやっぱ人が多い(今日から祝日続きの連休)

呉駅からは有難いことに向こうの顧問が車を出してくれはった

「あ"ー､､､やっと着いた、」
「やっぱ遠征は疲れるなぁ、」

まだ練習は始まってないのに数人お疲れのようや

伸びをしたりストレッチをしとるのを横目に、私は車から荷物を下ろした

そしたらいきなり後ろから肩を掴まれた

「女子マネも来るとだけ聞いとったけど、こりゃアタリじゃあ！のぉ？」

『ｯ』

振り向くと赤茶色の髪の人に肩を組まれた
顔も近い

なんやこの人

「そうじゃのォ、笑」

一緒におる黒髪の人は怪しげに笑うとる

レージャー着とるということはここの自転車部か

また面倒臭い人がおるわ

「どうじゃ？ワシと広島観光でもせんか？エェ？」

「流石ミヤじゃ笑女に手を出すのが早い」

さっきよりも強く肩を組まれた

『､､､しませんよ、離して下さい』

腕を退こうとしても動かん

肩を掴まれていた手が徐々に下がっていって腰あたりにきた

『ｯ！』

背中がゾワッとした

嫌な感じがして本当にやめて欲しいのに、口は開いても声が出ん

怖い

そう思った時

「「やめぇやぁぁあ！！」」

「うわっ、何じゃあ！？」

井原さんと水田さんが突撃してきて、

その衝動で腕から解放されて私はこの人から少し離れれた

「うちのマネに何してくれとんねん！」

「そっ、そーやそーや！嫌がっとるやんけ！」

「別に嫌じゃあ言われとらんのんじゃけど､､､まぁええか、今日から3日間世話になるんじゃけぇ挨拶じゃ挨拶。」

「そうじゃあ､､､ワシらは先に行っとこうやミヤ」

「エッエッエ、じゃのォ」

と言うと2人組は校舎の方に消えていった

『ｯ〜、』

何故か立ちくらみがして車に寄りかかってしまった

「速水、大丈夫か！？」

「アイツら､､､」

『､､､大丈夫です。ありがとうございます、』

「無理せんといてや」

「また何かされたら言うてな？」

私は軽く頭を下げて荷物の方に体を戻した