御堂筋翔の初恋奮闘記【弱虫ペダル】

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《御堂筋side》


呉南との合同合宿に向けてこちらの体制を整え、作戦を考えた

ザクはザクなりに使うてくつもりやけど、個々の実力は思うてたよりイマイチやった


そして数週間後 合宿初日

場所は向こうの学校やからボクゥらは朝っぱらから京都駅に集まって新幹線に乗った


『温かいお茶いる人いますか？』

「あ、頼むわ」「俺も」「先生ももろてええ？」

Aチャンは初めての合宿を楽しみにしとって、表にはあまり出てないが張り切っているようや


『みどくんもいる？お茶やで』

「要らん」

『そか』

ボクらは2人席の方に座って、通路を挟んだ向かいには椅子の向きを変えて顧問を含め他のやつらが座っとる

「UNO！」「しもた、」「先生大人気ないで！」「お前らみたいな若造にはまだ負けへんわ！」

騒がしいと思うたら顧問までカードゲームに混じっとった


『えらい楽しそうやんな』

「アイツら修学旅行と勘違いしてへんか」

『修学旅行か、私友達少なかったさかいあんまあんな風にしたことないわ〜笑』

､､､そやった。この子意外と友達作るん苦手やったわ


「､､､そーかぁ」

『うん。やからちょっと羨ましい笑』


「、」


羨ましい、これは多分何気なく出た本音なんやろう

ボクは窓際に頭をやり、目を閉じる


よう考えたら、最近Aチャンがザク共と部活以外の話をするのを何度か見た

､､､Aチャン本当はザクと仲良うしたいんやろか

なんも意味の無い、無駄な仲良しごっこを

別に困ることやない。仲良うしたぐらいでAチャンは有能やからザクみたいになる訳やない


けど、Aチャンが他のもんと長う喋っとったり触れたりした時にじわじわと広がるとてつもない嫌悪感がある

これは何度自分の中で否定しようとしても変わらん事実やった

なんでこんな気持ちになるのかはもうとっくに知っとるし気付いとるはずやのに、認めとうない自分がここにおる

このキモイ感情をこのまんまほっとったら、いつかボロが出てロードに支障が出てまうかもしれんのも否めない

ボクは世界へ翔く男。ただの通過点で負ける訳にはアカンのや




こんな感情､､､Aチャンへのホンマの気持ちはとうの昔から決まっとる

そろそろ、"ケジメ"つけなアカンなァ､

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