御堂筋翔の初恋奮闘記【弱虫ペダル】 (ページ11)

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《御堂筋side》

久しぶりに会ったAチャンはあの頃の面影を残しつつもかいらしく成長していた

そして再会した時に思い出したんや

あの時別れた時ボクはあのキモイ感情を本人に伝えると決めたことを

でもボクはあんな感情は捨てた

捨てた､､､？

『みどくん！やばい！同じクラスやぁ〜やったー！』

､､､あかん。捨てたはずやのに、まだ、ボクは､､､

い、嫌や。雑念は捨てなあかん。

そう思い込んでも、止まってくれへんこのキモイ感情

「､ｷﾓ」

吐き気催すわ

『クラス4組やって〜行こや』

「、おん」

それにしてもあのピンまだつけてくれてるんやね

よう似合うてるで､､､

､､､は？

「ﾋﾟｯｷﾞｬｧｧｱ!」

『！？いきなりどうないしたん！？』

「だ、大丈夫やよ、」

キモっ我ながらキモっ

あかん。まだ再会したばっかやのに､､､

同じクラスでボク正気で居られるか定かやないわ

『あ、そういや私自転車部のマネするから、そこんとこよろしゅうな』

嘘や、ろ？

「さ、さよか､､､」

何がさよかやねん

「そういえばAチャン。中学ゥでなんの部活やってはったのォ？」

『え、ぁ､､､ソフト、テニス』

「？ほなテニス部に入ったりせぇへんの？」

『､､､おん、もうええんよ』

「？ほーか、せやから自転車部のマネするやね」

『そうそう。一応向こうでも乗ってたからなぁ』

軽く話してたら教室に着いた

『ここやって』

「見らわかる」

『そりゃそうやな笑』

ややキツく返しても怯まん。逞しゅうなっとるわァ

『あ〜、流石に席は離れたわ〜』

ボクは構わず自分の席に座った

その後は、入学式やらホームルームやらを終えて部活見学の時間になった

少し離れたAチャンの方を横目で盗み見ると、男女複数人に声をかけられていたんや

当の本人は対応に困っとるようで少し同情した

まぁ、ボクもAチャンに対する情まで捨てたわけやあらへん

ボクは強引に人集りを割り込んだ

するとそこにおったザク共はたじろぐようにこちらを見てきた

『あ、みどくん､､､』

そないな泣きそうな顔せんといてやァ

「､､､行くで」

ボクはAチャンの腕を掴んで教室を出た

『うわぁぁ､､､！おおきになぁ〜助けてもろうて』

「別に助けたわけやあらへんよ。待っとくのめんどくなっただけやから」

『ツンデレかッ！』

「アホ」

ボクらはそのまま自転車部の部室に赴いた